倉本聰の時代錯誤な戦争観:『歸國』の思想的背景に疑問

倉本聰は、愛する者を守るためなら、戦争は正当化できると考えているらしい。
倉本聰が脚本を書いてる終戦ドラマスペシャル『歸國』のメイキング番組で、出演者が一堂に会した打ち合わせの冒頭で、倉本聰が次のように語っていた。
「戦争は最近、反戦の文脈で語られることが多いが、この作品はあくまで、愛する者を守るために戦う、そういう考え方でよろしくお願いします」
倉本聰自身が軍国少年だからなのかもしれないが、平然とこういう事が言えてしまうことが信じられない。
マスメディアを通じて、ドラマを利用して、世論に影響力を持つことができる戦争経験者として、あるまじき発言だ。
軍事力は行使しないことで初めて抑止力たりうるのであって、行使してしまえば、その結果は自分自身も自分が「愛する者」も含めた、全世界の破滅だけ。
さらに言えば、核を開発し、保有するだけで、それがテロリストの手に渡って全世界を破滅させられるリスクさえある。
したがって、戦争はいかなる意味でも正当化することができない。こういう考え方こそが、核の時代の適切な戦争観のはずだ。
身近なものに対する愛情にもとづいて戦死した魂をたたえ、彼らの戦闘を正当化する倉本聰の戦争観は、核のない時代の戦争観でしかない。時代錯誤もいいところだ。それを放送するTBSもどうかしている。