東京の体感治安の悪化を粗大ごみ処理で感じた

1年半ぶりに東京に帰ってきて、体感治安が少し悪くなった気がする。原因はたぶん住民の経済格差の拡大だろう。
Sodaigomishoriken20100802
大阪から東京へもどってくる引越しで粗大ゴミがたくさん出たので、区指定の「有料粗大ごみ処理券」を購入し、ウェブサイトから処理を申し込んで、申込番号を油性マジックで記入し、現物に貼り付けて、ごみ集積所に出しておいた。
すると、区役所が回収に来る前に、いくつかの粗大ゴミがなくなっていた。
おそらくゴミを漁って生計を立てている方々が盗んでいったのだろう。粗大ゴミといえども回収されるまでは僕の財産なので、立派な犯罪であることは言うまでもない。おかげで「有料粗大ごみ処理券」を買ったお金が、完全にムダになってしまった。
もっとたちが悪いのは、粗大ゴミから「処理券」を貼りつけた部品だけを取り外し、本体をそのまま置いていっているものがあった点だ。
これをやられると、粗大ゴミとして回収してもらうために、また「処理券」を買わなければならない。僕が出したその粗大ゴミの場合、600円分の「処理券」が必要なので、この粗大ゴミ1点だけのために、1,200円も出費したことになる。
「有料粗大ごみ処理券」は、申込番号を書きなおせば再利用できてしまうので、広い意味で有価証券と言える。
区役所に粗大ゴミの処理作業を委託する作業料を、僕にとっての債務、区役所にとっての債権として表示している券だ。
それを粗大ゴミから剥がして持ち去るのは、粗大ゴミ自体を持ち去るのと同じく、立派な犯罪である。
ところで、粗大ゴミを漁って生計を立てている方々が、粗大ゴミを出す必要があるはずがなく、「処理券」も必要ない。
なので、そういう方々が「処理券」だけを剥がして持ち去るのは、純然たる嫌がらせだ。僕のような「中流家庭」に対する、羨望と怨嗟からくる嫌がらせだろう。
日本の大都市圏で体感治安が悪化しているのは、ほぼ100%、都市住民の経済格差の広がりが原因ではないか。まさに、小泉・竹中路線の「セーフティーネットなき新自由主義経済政策」の負の遺産だ。
その失政を開き直って、いまだにいけしゃーしゃーとテレビでコメンテーターをやっている竹中平蔵は、全くもって鼻持ちならない。