金賢姫来日の無意味なお祭り騒ぎ

療養中のため、食事の買出し以外、一日中部屋にいてパソコンに向かいながらテレビを見ている。
今日は、朝から晩までニュースやワイドショーで、金賢姫元死刑囚の来日を報じていて、うんざり。

日本が拉致問題解決のための外交交渉の切り札を失ったのは、安倍晋三の責任だ。5人の拉致被害者の方々は、一時帰国させるだけだという北朝鮮との「約束」を一方的に破棄し、そのまま日本に永住させてしまった。
これを、拉致問題解決における最大の功績だと評価する勘違い日本人がいる限り、残念ながら、永遠に日本は独力で北朝鮮との対話のルートを開くことができず、ほぼ中国政府だのみの状態になる。
そのために日本は中国に対しても何らかの外交問題上の譲歩をしなければならない状況に追い込まれてしまっている。全ては安倍晋三が5人の被害者の方々をそのまま永住させてしまった独断の責任だ。
そういう状況下で、民主党政権がテロリストである金賢姫を、VIP待遇で来日させた目的も全く不明である。
韓国に逮捕され、死刑判決を受け、特赦で死刑を免れた金賢姫は、北朝鮮にとってみれば最早スパイでも何でもなく、逆に自国に不利な発言を国際社会に向けて発信されるおそれのある、一人の脱北者に過ぎない。
そんな金賢姫を厚遇したり、拉致被害者の家族の皆さんと面会させたりすることは、北朝鮮の神経を逆なでするだけ。いわゆる「対話と圧力」の「圧力」としてしか働かない。民主党政府も何を考えているのかさっぱり分からない。
そして最悪なのは、このような猿芝居を朝から晩まで、さも有意義な出来事であるかのように、下らない解説つきで垂れ流しつづけるテレビ局だ。
金賢姫は日本の税金を使って日本旅行を楽しめて何よりだろう。
韓国では大韓航空機爆破事件は既に風化しつつあるそうだ。しかしそれでも、この事件の韓国の被害者家族の皆さんは、日本政府が自分の家族を殺したテロリストを、税金を使って厚遇しているのをニュースで見て、どう感じるだろうか。
韓国にも北朝鮮に拉致された被害者の家族の方々がいるが、日本の拉致被害者の家族が金賢姫と避暑地で和やかに語り合ったというニュースを見て、どう思うだろうか。
民主党政府に、外交上何の狙いがあったのか全く不明。誰も得しないお祭り騒ぎであることには間違いない。