村上尚己氏の明らかに論理矛盾のあるCO2削減目標批判コラム

村上尚己氏の『日経ビジネスオンライン』の素晴らしいコラム「前政権が残した『負のエコ遺産』 CO2、25%削減は悪夢のデフレ促進政策になる」について。
僕が、「村上尚己氏の政治的意図が明らかなCO2削減目標批判コラム」を書いた後、村上尚己氏が以下のようなツイートをしているのを見つけた。
村上氏:「ありがとうございます。勝手に政治問題にして攻撃する人は怖いですね。RT(以下略)」
リツイート部分は、リツイートされた方のご迷惑になるので省略した。村上尚己氏のいう「勝手に政治問題にして攻撃する人」というのは、もちろん僕のことだ。
しかし村上尚己氏のコラムの冒頭部分を読むだけでも、極めて政治的に語っていることは明白だ。以下、引用する。
「鳩山前政権がわずか8カ月で退陣に追い込まれた。普天間基地移設問題で迷走を続け、様々な政治的、外交的傷跡を残しただけで、鳩山由紀夫・前首相は、ほとんど何もできないまま政権を放り投げてしまった。」
このように、村上尚己氏はコラムの冒頭でいきなり、どう読んでも鳩山前首相批判としか読めない論を展開している。このコラムが「政治問題」を扱っていないと、どうすれば矛盾なく主張できるだろう。
僕は村上尚己氏の言う、CO2削減の高すぎる目標が日本経済に悪影響をもたらすという議論に完全に同意する。
しかし、その問題を、わざわざ民主党支持者の反論を買うような「政治問題」化しておきながら、自分は政治問題を扱っていないと主張するのは、完全な矛盾だ。
これではせっかくの村上尚己氏の貴重な意見も、おそらく多くの誤解を産んでしまう。
一貫してエコノミストとして活躍されて来たからかもしれないが、ここまで政治音痴では、おそらく村上尚己氏の主張は最終的には広く受け入れられない。少なくとも民主党支持者から無視されることは間違いない。
結果的に村上尚己氏は、ご自身の望まない「政治問題」に自ら巻き込まれることになる。
繰り返しになるが、村上尚己氏の書かれていることは完全に矛盾しており、かつ、村上尚己氏ご自身、その矛盾に全く気づいておられない様子だ。
そのために、CO2削減批判という貴重な論点が埋もれてしまうのは極めて残念である。