Twitter(ツイッター)は期待はずれのツールである(2)

引き続き、Twitter(ツイッター)を2010/03/02に使い始めて約4か月で分かったことをまとめてみる。前半部分はこちらをお読みいただきたい
(5)Twitterの可用性が低すぎ、業務目的で利用できない
ツイッターへのアクセスを制限している中国などの国を除いて、ツイッターの利用者数が急増しているにもかかわらず、米ツイッター社による、処理能力を拡張するための投資が全く追いついていない。(投資のための資金が足りているのかどうかもあやしい)
そのため、ツイッターに負荷がかかり過ぎ、頻繁に利用不能になる(ツイッター利用者の方はよくご存知の通り、http://twitter.com/に接続すると、くじらの絵が表示され、つぶやきを入力できない状態になる)
Twitter_whale20100627
この主な原因は、利用者によるつぶやきの数の急増もあるが、米ツイッター社が、外部のシステムからツイッター内部のつぶやきや、誰が誰をフォローしているかなどのデータを抽出できる仕組み(API)を公開していることにある。
このAPIの仕組みはかなり簡単なので、そこそこのプログラミング技術があれば、誰でもツイッター内部のデータを直接ぬき出すプログラムを書ける。
そのため、無数の外部のプログラムがこのAPI経由で、ツイッターのシステムに接続し、負荷をかけるので、主にこのAPI経由のアクセスが原因で、ツイッターが頻繁に利用不能になっていると思われる。
この問題に対して米ツイッター社のとった対策は、2010/06/27時点で、API経由でのアクセスを制限するという安易なものだ。結果として、APIで簡単にデータを抽出できるツイッターの利便性を、自己否定している。
つまり、現在のところ、ツイッターはAPIの利用制限を解除すれば、頻繁に落ちて使いものにならないし、現時点の利用制限を続ければ、外部システムからツイッター内のデータを利用しようとすると、頻繁にAPIエラーが発生するため、やはり使いものにならない。
これに加えて、ツイッターの本来の「売り」は即時性だった。誰かがつぶやいたことが、瞬く間に転送されて大勢に広がる口コミ・マーケティングの道具として有望視されていた。
しかし、今のところ、ツイッターのシステムの可用性が低すぎて、この即時性という特性を活用した口コミ・ツールとしての利点も失われつつある。
いずれにせよ、ツイッターの可用性の低さは、検索エンジン、ブログ、電子メール、オンライン・ショッピングなど、他のインターネット上のサービスと比べると突出して悪く、業務目的・営利目的での利用ができない状態にある。
このことは、米ツイッター社がこのままでは利益を上げ続けることができず、事業そのものを維持できなくなる恐れがあることを意味し、利用者が飽きる前に、ツイッター自体が瓦解する可能性もある。
以上をまとめると、ツイッターが現時点で有用なのは、以下の2点だけだ。
(A)有名人による一方的な情報発信
(B)仲間内での他愛のないおしゃべり
勝間和代はやはり『つながる力』でウソを書いており、ツイッター自体が新たなつながりを産み出すことはほとんどない。
ツイッター以外の場、つまり現実の生活や、紙の出版物、ブログ、各種掲示板などでつながった人々が、(B)の目的でツイッターを使い始めるケースがほとんどである。
ツイッターのシステムとしての可用性が劇的に改善されれば、業務目的・営利目的の利用が進むかもしれないが、そのときにはまた別の問題が起こってくるだろう。
ただ、おそらくその時までに、ツイッターに飽きて、自分のアカウント自体を削除してしまうか、ただ他人のつぶやきを読むだけの利用者が加速度的に増えるに違いない。
(6)Twitterは本質的に負のスパイラルに陥りやすいシステムである
というのは、ツイッターは自分のつぶやきを読んでくれるフォロアーの人数が増えなければ、つぶやく動機付けがなくなる。他人のつぶやきを読むだけの利用者が増え始めると、つぶやきそのものが減る。
つぶやきが減ると、その利用者をフォローしていても面白くなくなるので、フォローを外す。するとその利用者はますますつぶやかなくなる。
ツイッターの仕組みは、本質的に利用者が加速度的に増えるポジティブ・フィードバックか、逆に加速度的に減るネガティブ・フィードバックか、どちらかに陥りやすい仕組みになっている。
したがって、いったん利用者の「ツイッター離れ」が起こると、おそらくツイッターの利用者とつぶやきの数は加速度的に減少するに違いない。
いずれにせよ、Twitter(ツイッター)は世間が騒ぐほど面白いものでも、有用なものでもなく、期待はずれのツールだということだ。