alanとワールドカップについて考えたこと

alanの中国人ファンには書くなと言われたのだが、日本には言論の自由があるので書かせてもらう。
ご承知のように、昨日2010/06/19オランダ・日本戦があり、日本が惜敗した。僕個人はワールドカップに興味がない。ただ、オリンピックしかり、国際的スポーツイベントと国家主義は切っても切れない関係にある。
幸か不幸か中国チームはワールドカップに参加しておらず、中華圏の人々はどのチームを応援するのも自由だ。
先月、中国語2ndアルバム『蘭色~Love Moon Light~』の宣伝で中国へ帰国したとき、alanは中国最大の動画投稿サイトの一つ「優酷」の世界杯特別番組『大話世界杯』の取材をうけた。
そして「好きなチームは?」と質問されて、「オランダがとても好きだ」と明言している。僕はネイティブスピードの中国語は聞き取れないが、この動画を見れば、alanがオランダチーム大好きであることは分かる。
「大話世界杯第七期:掲秘明星的心水之隊」
ところが、僕はこのインタビューを知らなかった。
これに関連して、僕は中国の検索サイト「百度」のalan掲示板のalanファンの皆さんに謝罪しなければならないことがある。
僕は昨日の晩、いつものように「百度」のalan掲示板を読んでいて、alanファンのほぼ全員がオランダを応援しているのを知った。
alanが日本の芸能界でブレイクすべく地道に努力しているのに、やはりalanファンたちは中国人として、過去の歴史から、日本の応援はできないのだ。僕はてっきりそう思った。
しかし実はalan本人が、一人の中国人の女の子として、素朴にオランダチームのファンだとインタビューで答え、それで中国のalanファンはオランダを応援していただけのことで、別に反日感情からオランダを応援していたわけではなかったのだ。
昨晩のツイッターでは、こうした事情を知らない日本人のalanファンは、alanが日本を応援している前提で、alanやエイベックスのスタッフといっしょにツイッターで盛り上がっていた。
僕は、alanは日本人ではないのだから、オランダチームのファンなら、別にオランダを応援しても問題ないと思う。でも彼女は日本人ファンたちに気をつかって、昨日のツイッターでの「お祭り」で、自分がオランダのファンであることを一言もつぶやかなかった。
もしこれが、来日中の米国人女性新人歌手だったらどうか。「私はオランダを応援するわ」と言っても、日本人は何の文句も言わないだろう。
しかし、alanは中国人が日本で「私はオランダを応援する」と言うと、愛国心と反日感情からそう言っているのだと誤解されることを、既に知っている。だからわざと言わなかった。
ここまで一人の中国人女子に気を遣わせるほど、日本は同調圧力に満ち満ちた、多様性を許さない社会ということなのだろうか。
もっとも同調圧力や多様性を許さない空気は、中国人に限らず、日本人どうしのつぶし合いにも効果を発揮するけれど。