alan中国大陸チャートで1位獲得、日本で活動する意味は?

alanファンとしては、あまり書きたくないことをあえて書く。
alanは2010/05/18現在、中国大陸各地を回りつつ、中国語2ndミニアルバム『蘭色 Love Moon Light』のプロモーション活動中だ。(※なお『蘭色』は日本のHMVオンラインで購入可。右下のジャケット写真をクリックして頂きたい)
そこで驚くべきことが起こっている。
「音楽之声」というラジオ局のMusic Radio TOPランキング週間チャートで、同アルバムの「我的月光」が中国大陸の人気歌手をおさえて2位になったのだ。
Musicradiotop10_20100518
もう一つ、「音楽風雲チャート」というテレビ番組では、ジェーン・チャン、譚維維などの人気歌手をおさえて、同アルバムの「落単的翅膀」という曲で週間1位になった。
「音楽風雲榜」 2010/05/17放送分
ちなみにこの「音楽風雲チャート」は毎年、年間各賞の授賞式を開催し、今年2010/04/11に行われた第10回授賞式は例年と異なり、この10年で中華圏ポップスに最も影響を与えたアーティストを表彰している。
中国の検索サイト「百度」の百科事典によれば、この「音楽風雲チャート」は中国大陸の「グラミー賞」になるべく作られた賞らしいが、メイン・スポンサーが途中、ペプシから蒙牛酸酸乳に変わっている。
不思議なのは、この「音楽風雲」週間チャートで、昨年2009年9月、alanの「明日への讃歌」中国語版が2位をとっていることだ。
昨年、alanは中国大陸で今回のような巡回宣伝活動を行っていない。当時の大陸での知名度は他の有名歌手に比べれば問題にならない低さだったはず。
にもかかわらず、中国大陸の「グラミー賞」を目指している「音楽風雲」チャートで、知名度ほぼゼロの新人が週間チャートで突然2位になれるだろうか。
ツイッターで偶然知り合った武漢在住の男子大学生君に同チャートの決定方式を調べてもらったら、次のようなものだった。
視聴者の投票が40%、選出委員会の投票が25%、CD売上が20%、毎週のランキング成績が15%。
やや不謹慎な比較になるが、中国のマイクロブログ「新浪微博」で、2010/05/18現在、64回つぶやいているalanのフォロワーは13,594人。
一方、2010/05/14に認証アカウントを取得し、スタッフに中国語訳をまかせて「新浪微博」を始めたばかりの日本のAV女優・原紗央莉は、7回しかつぶやいていないのにフォロワーはalanの倍以上の28,054人。
要するにalanの中国大陸の芸能界における知名度・注目度は、相当低いということだ。

しかし、である。
こうした事実にかかわらず、仮に「音楽之声」や「音楽風雲チャート」でalanが上位になったのが、実際の人気の裏付けによるものなら、エイベックスには、日本でのalanプロジェクトというハイリスクな事業に投資をつづける理由がなくなる。
alanはまだ日本では無名で、オリコン・デイリーチャートならまだしも、週間シングルチャートで1位をとるのは至難の業だ。その最大の障害は、言うまでもなく彼女が日本語のおぼつかない中国人であることだ。
周知のとおり、たとえ日本語が流暢でも、中国人歌手が日本で成功するのは至難の業だ。alanの日本プロジェクトの継続で、エイベックスは株主価値を毀損していると非難されても反論できない。
たった一度の巡回プロモーションで週間チャート1位を獲得できるなら、alanプロジェクトは中国大陸に集中投資するのが、どう考えても合理的だからだ。
中国大陸での初めての巡回プロモーションで、alanが本物の人気で1位になったとalan関係者が本気で信じているはずがない。おそらく日本のalanファンに喜んだフリをしている。日本で一定の人気がなければ、中国大陸の人気も続かないことを知っているので。