トラックバック機能はもはや過去の遺物

ブログのトラックバック機能なんて、もう過去の遺物。
少し時間があったので、PHPのバッチ処理プログラムを書いて、それに気づいた。
プログラムの内容は、この「愛と苦悩の日記」の過去記事を一つずつ、Yahoo!WWeb APIの「キーフレーズ抽出」で解析してキーフレーズを抽出し、一定のスコア以上の名詞だけを取り出す。
それらの名詞は、その記事の内容をあらわす特徴的な名詞のはずなので、それらを「OR」でつないで、Googleのブログ検索をし、検索結果を100件、RSSで取得する。
すると、「愛と苦悩の日記」の一つひとつの記事と、内容的にある程度関連のあるネット上のブログの記事が100個、自動的に取得できる。
あとはその100個の記事をプログラム内で開いて、RDF情報からトラックバック先のURLを読取り、PHPのプログラム内からCURLを使って、自動でトラックバックを送信する。
ネット上の同じ記事に対して、何度もトラックバックを送信しないように、一度トラックバックを送信したURLはログに書き出し、重複送信しないようにプログラム内でチェックはしている。
そういうプログラムをPHPで書いて実行している。
「愛と苦悩の日記」の記事数×100個のブログ記事を読みに行くので、ネットワークがボトルネックになって、まだそのバッチ処理は動いている。
このバッチ処理を動かした結果わかったことは、日本語のブログに限って言えば、トラックバックという機能はまったく活用されなくなってしまった、ということだ。
というのも、ネット上のほとんどのブログが、トラックバックを拒否しており、トラックバックを送信すると、ほぼ99%、エラーが返って来るのだ。
もちろんプログラムから自動送信していることを検知して、SPAM扱いしている賢いサーバーもたくさんあるが、そもそも「権限がない」とか「トラックバックが閉じられている」という返信がもどってくるブログが圧倒的に多い。
ブログというものが世の中に出始めたころ、トラックバックは趣味や意見を同じくするブロガーどうしが意思疎通する便利な機能だったはず。
しかしブログ自体、アフィリエイト目的の中身のないブログが氾濫し、トラックバックもそういうブログからのSPAMがほとんどという状態になった。
その結果、トラックバックを受け付けない設定にするブロガーが多くなったのだろう。
また、コメント機能についても、開けておくとブログが「炎上」するので、閉じているブロガーがほとんどではないだろうか。
このようにしてブログは、僕自身も含めて、自分の書いたものを一方的に発信するだけのツールになり、ブロガーどうしのコミュニケーションの可能性はほぼゼロになったと言ってよい。

僕が言いたいのは、おそらくtwitterも同じ運命をたどるだろう、ということだ。
匿名による双方向のコミュニケーション機能が付属している、ネット上のアプリケーションは、ブログと同じように、そのコミュニケーション機能が使われなくなるか、使われてもSPAMだらけになるか、どちらかの運命をたどるだろう。
ただ不思議なのは、YouTubeのコメント機能は、意外にSPAMが少ないということだ。
YouTubeの双方向コミュニケーション機能の中で、「チャンネル登録」機能はSPAMが多くなってきている。つまり誰かさんが僕のYouTubeチャンネルを登録(英語では「購読」)してくれたとする。
僕は喜んで購読してくれたユーザーのYouTubeチャンネルを訪問してみると、実は自身が運営しているサイトへの誘導だったりするのだ。
このように「チャンネル登録」機能はSPAMが多くなって来ているが、YouTubeのコメント機能については、それほどSPAMや「炎上」は多くない。たまに人種差別的・民族差別的なSPAMを見つける程度だ。
その最大の理由は、YouTubeのユーザーが世界各国に分散しているからだと思われる。やはり西欧や米国が多いのだが、南米や東欧にもユーザーがいて、母国語でない英語でコメントするので、難しいことが書けないという理由もあるだろう。
ただ、ニコニコ動画のコメント機能の腐り具合は異常だと思う。あのニコニコ動画の上を右から左へ流れて行くコメントは、9割がSPAMと言っていい。
これは、はっきり言って、日本のネットのヘビーユーザーが、2ちゃんねらーも含めて腐っていることを示している。
日本語のtwitterも、遅かれ早かれSPAMだらけになるか、誰もフォローしないブログと大差ないものに変質していくに違いない。
日本人は、明文化されたルールがなく、行為の統制が各人の内的な規範意識にゆだねられているような、公共の場におけるコミュニケーションの伝統がないので、当然と言えば当然だ。
勝間和代も、歌手の広瀬香美も、アメリカ化された日本人なので、典型的な日本人のtwitterユーザーとはとても言えない。
もちろん、例の梅田望夫もただの「名誉米国人」なので、勝間和代、広瀬香美同様、日本人がネットを使うとどういうことになるかについて、語る資格は全くない。
結論が悲観的過ぎるって?事実そうなんだから、仕方ない。twitterを長期的にうまく使いこなせる日本人は、国際化された日本人、英語が流暢に使える日本人だけだと断言できる。
僕がtwitterを使わない理由は、この記事をお読み頂ければわかるだろう。こういう下らないテーマについてさえ、2,000文字を超える記事を書いてしまうからだ。