「自殺うさぎの本」:早く「自殺薬」を開発して尊厳死を実現しよう!

「自殺うさぎの本」というコミュニティーに、ミクシィのマイミク(=ミクシィ上での友達のこと)が参加しているのを見つけた。
ご存じない方のために説明すると、ミクシィでは、自分の趣味にあった同好会のようなコミュニティに参加して、同好の士どうしでコミュニケーションができる。

そして、マイミクのトップページを開くと、そのマイミクが参加しているコミュニティが一覧表示される。
最近、ミクシィの「日記」機能には、個々の記事に別々のアクセス件を設定できる機能が追加され、自分のプライバシーのどの部分を、マイミクの誰に公開するか、きめ細かくコントロール可能になった。
このあたりはfacebookやMSNなどの海外製のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と、日本製のSNSミクシィの大きく異なる点だ。
日本のSNSは、運営会社が明示的にシステム全体の制御権を持つ。
というより、日本は契約社会ではないので、運営会社がいくら運営規約の文面で免責事項をうたっても、日本人は勝手に運営会社の責任にする。
そのためSNS内部で何かトラブルがあると、民事訴訟は起こされないまでも、社会的なバッシングを受けるリスクがある。児童売買春などの刑事事件が起ころうものなら、刑事責任を問われるリスクもある。
そのため、日本のSNS運営会社は、プライバシーをきめ細かく制御する機能を、今後は増やしていく方向だと思われる。
それに対し、海外製のSNSは、契約社会という前提があるので、運営会社はシステムという土台と提供するだけで、その上で何が起ころうが免責される。利用者も何が起ころうが自己責任となる。
ミクシィやグリーが、facebookやmsnなどをモノともせず、日本人利用者を囲い込めるのは、そういった日本社会の特質によるところが大きいと考える。
話は脱線したが、マイミクのトップページを開くと、その人が参加しているコミュニティ一覧が表示される。(ミクシィの運営会社には、このコミュニティー一覧にも、アクセス制限をきめ細かく制御できる機能をつける動きがあるらしい)
そこで「自殺うさぎの本」というのを見つけた。
で、早速Amazon.co.jpで検索してみると、アンディ・ライリーという人が描いた、英国の大人向けブラック・ジョーク絵本らしい。

画風はあくまでミッフィ風の、ゆる~くて、かわいい感じ。
ところが絵本の内容は、ほのぼの系のウサギくんが、いろんな方法で自殺している場面を、何のセリフもなく、1コマ漫画で淡々と見せて行くというもの。
例えば、オリンピックに出場したヤリ投げ選手のウサギくんが、自分の投げたヤリに全速力で追い付き、頭にやりが貫通した状態で立ったまま死んでいるのに、計測員が投てき距離を計測している、とか。
こちらの英語版の「なか見!検索」で、ごく一部を見ることができる。
この『The Book of Bunny Suicides』には、エルトン・ジョンやヒュー・グラントが賛辞を寄せているほど。続編の『The Return of the Bunny Suicides』もあり、さらにカレンダーまである。
カレンダーは残念ながら米国のAmazon.comからしか入手できないようだ。
『2010 Bunny Suicides Wall Calendar』
この「自殺うさぎ」絵本をジョークとして受け入れられる、英国民の成熟度に、日本人は追いつけないだろうなぁと思う。仮にこの絵本を日本のバラエティー番組が紹介したら、テレビ局にクレームの電話が殺到するだろう。
英国は自殺がジョークとして通じるほど、自殺率が低いとも言える。
2009年の最新データによれば、人口10万人あたりの自殺者数は、日本が24.4人なのに対して、英国は6.4人と、4分の1だ。
「自殺率の国際比較(2009年段階の最新データ)」(ウェブサイト『社会実情データ図録』より)
国別順位では、ベラルーシをはじめとする東欧諸国についで、日本がワースト6位なのに対して、英国は第67位と、はるか下方。
日本は2004年にはワースト10位だったが、2009年に6位と「大躍進」した。まさに世界の先進国中、冠たる「自殺大国」である。(英国は逆に57位から67位に改善している)
コンスタントに年間3万人が自殺で死んでいっている日本では、「自殺」という話題は「シャレにならない」という面もあるのだろう。『完全自殺マニュアル』が発刊17年たっても売れ続ける国でもあるし。
こういう日本のような国には、むしろ自殺をジョークとして楽しむ絵本ではなく、実際に自殺を完遂でき、かつ、周囲の人たちに迷惑がかからない、自殺の手段を提供することを許すべきだと思うのだが。
製薬会社の技術力をもってすれば、完全に無痛で、成功率が限りなく100%に近い「自殺薬」の開発など簡単なはず。
日本では今のところ、政府も民間企業も自殺者を、真剣に減らす努力をしていない。有給休暇の取得率や、労働時間、非正規雇用労働者の増加など、あらゆるデータがそれを裏付けている。
なら、いっそのこと、自殺者が自殺に及ぶ際の社会的コストを最小にするために、健康保険の効く「自殺薬」の処方を許可してはどうか。
「そんなことしたら殺人に使われてしまう!」という反論が聞こえてきそうだが、刃物をはじめとして、殺人に使える道具はどこでも簡単に買える。「自殺薬」だけ特別扱いする理由は全くない。
倉本聰も人間が自然を破壊する元凶だと言ってたことだし、早いところ、心おきなく自殺できる制度と健康保険の効く「自殺薬」を作っちゃいましょう。