NHK朝ドラ『つばさ』総集編で『ウェルかめ』のつまらなさ歴然

NHK朝の連続テレビ小説『つばさ』の総集編を放送していた。うれしいな。

総集編でストーリーが凝縮されているせいもあるが、やはり現在放送中の大阪制作『ウェルかめ』とは、脚本の密度がまったく違う。『ウェルかめ』の脚本はスカスカだ。『つばさ』には濃密なドラマトゥルギーがある。
それに『つばさ』には、吉行和子、高畑淳子、多部未華子の「魅せる芝居」がたっぷり詰まっている。『ウェルかめ』でまともな芝居を見せてくれるのは室井滋らいだ。
これもスカスカの脚本のせい。『ウェルかめ』では石黒賢や坂井真紀、益岡徹のキャスティングが台無しになっている。
首都圏と関西圏の役者の層の厚さの違いも、まともにドラマに出ている。関西圏には所詮、吉本興業や松竹芸能の喜劇役者しかいない。首都圏にはシリアスな芝居がちゃんとできる役者が山ほどいる。
主演女優にしても、多部未華子は、最近まで単なる巨乳グラビアアイドルだった倉科カナには絶対にできない、泣きの芝居がしっかりできる。
前にも書いたが、演出の完成度も全く違う。
ただ単に出来事をダラダラならべただけの『ウェルかめ』と違い、『つばさ』の演出にはテレビドラマとしてまともな構成がある。
『つばさ』の演出には伏線があり、サスペンスがあり、ナンセンスがあり、省略法があり、意味のある小道具の使い方がある。
NHKがいくら懸命に『ウェルかめ』の番宣をしたところで、『つばさ』のドラマとしての完成度には到底およばない。そんな『つばさ』の視聴率が歴代ワースト2だったのは、単に朝ドラの視聴者のレベルが低いからだ。