鬼束ちひろ『CRADLE ON MY NOISE』を復習

鬼束ちひろの過去の映像をおさらいしたくなったので、TSUTAYAのDISCASで、『インソムニア』発売時のツアーDVD『CRADLE ON MY NOISE』を借りた。

「私の雑音の上のゆりかご」、「私の雑音に揺られながらゆっくりと眠れ」程度の意味か?
「不眠症」という意味のアルバムタイトル『インソムニア』と、わざと矛盾するタイトルになっているところが、いかにもといった感じ。
「Arrow of Pain」と、スペシャル・トラックの「Infection」だけは、2ndアルバム『This Armor』の収録曲の先取り。
2曲目の「イノセンス」を聴くと、特にライブでの鬼束ちひろは、本質的にロック・ミュージシャンだなぁと感じる。
このDVDには、曲間に「ため口」で質問に答える、ちょっと生意気な感じのする(それが逆に良いんだけど)ちーちゃんのインタビュー映像が挟まれている。
その中で、鬼束ちひろは、アコースティックな音「も」大事だと、羽毛田丈史的、生ピアノ&生ストリングスの音世界を、既に相対化する発言をしている。
それにしても、1曲目の「月光」で、鬼束ちひろのアカペラが、羽毛田氏のピアノで出された音から、「居場所なんてない~」に向かって明らかにシャープしていくのは何故?
『CRADLE ON MY NOISE』についての感想はこれだけ。鬼束ちひろファンなら必見。
それ以外の方は「プロの歌手がライブでこんな発声法でいいの?」等、様々な疑問を抱かれること必至なので、ご覧になる必要なし。
当り前だけれど、2008年の『NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS』の方が、歌い手・鬼束ちひろとしての完成度は、やはり遥かに高い。