CACHATTO:安くて管理も楽な携帯から社内メールを読むツール

仕事の関係で、携帯電話から社内メールが読めないかと、いろいろな製品を比較したが、結論として「CACHATTO(カチャット)」になった。
CACHATTOポータルサイト
東レからスピンアウトしたベンチャー企業「いいじゃんネット」社の開発したLinuxベースの製品だ。
ずばり、長所は以下のとおり。
■ファイアウォールに穴を開けなくていい
ファイアウォールに外部から社内へのインバウンドの穴を一切開けなくていい。社内から外部へSSLのポートさえ開いていればよい。
多くの企業は、社内から社外のウェブサイトへ、SSL(https)でのアクセスすることを許可しているはずなので、「CACHATTO」ファイアウォールの設定変更が不要だ。
■社外にデータを置かなくていい
社外のサーバーに社内のメールデータを蓄積する必要がない。携帯電話からの接続先にあたる、「CACHATTO(カチャット)」のアクセスポイントは「いいじゃんネット」社が24時間365日監視しているが、単に携帯電話からのリクエストに応じて、社内メールサーバからデータを受け渡すだけなので、メールデータを蓄積することはない。
■ワンタイムパスワード機能がついている
携帯電話からアクセスするとき、マトリックス式のワンタイムパスワード機能が標準で付いている。わざわざ別にワンタイムパスワードの仕組みを導入する必要がない。
セキュリティレベルが低くても許される企業なら、この機能はOFFにできる。
■携帯電話の端末ID認証ができる
携帯電話の端末ID認証を強制することができる。つまり、ふつうのパソコンのウェブブラウザからの接続を拒否できる。
もっとも、端末ID(製造番号)を偽装するようなソフトをインストールしたり、iモードのエミュレータを使えば、ふつうのパソコンからでも接続できる。
しかし、そういう場合は、ユーザーごとに許可する端末IDの個数を設定できてしまうので便利だ。
つまり、各ユーザーにつき、ある特定の1台の携帯電話からしか接続させない、という設定ができる。
■社内に立てるサーバーは最新パソコン程度の性能で十分
「いいじゃんネット」社の管理するアクセスポイントに対して、社内からSSLで接続するサーバを構築する必要があるのだが、このサーバーに要求される性能は、もちろんユーザー数にもよるけれど、最新のパソコン程度の性能で十分。
保持するデータはユーザーなどの各種設定情報や、テキスト形式のログファイルくらいなので、ディスク容量も最新のパソコン程度で十分。とにかく安く始められるのが良い。
■端末を選ばない
国内で販売されている第三世代の携帯電話なら、全キャリアのほぼ全機種で使える。ブラックベリーのように、端末が限定されることがない。
■英語対応
ログイン画面やメニューがすべて英語対応している。ブラウザの言語設定が英語になっていれば、自動的に英語表示になる。ユーザーごとの設定で、表示言語を日本語・英語のどちらかに固定することもできる。
もちろんメールの中身が英語でない言語の場合、携帯電話端末が英語以外の表示に対応しているかどうかの方が、問題になってくる。
海外拠点での仕様に耐えうるかどうかは、導入時に販売会社とよく相談した方がよい。
以上のように、構築がお手軽で、アクセスポイントのメンテナンスは「いいじゃんネット」にお任せでき、管理も楽。
しかも、設定次第では、セキュリティ・レベルを非常に厳しく設定でき、ISMS等の情報セキュリティ認証取得企業でも安心して導入できる。
ブラックベリーのように、専用端末を購入する必要もなく、社員がすでに持っている携帯電話で使える。
こんな便利でセキュアなしくみ、もっと爆発的に売れてもいいと思うのだが...。