Microsoft Office Project 2007の笑える「新機能」(9)

大規模プロジェクトで、プロジェクトメンバーが100人いたとしよう。
今度はプロジェクト管理者の立場になって想像してみてほしい。
それら100人のメンバーが毎日、PWA2007の「自分のタスク」画面から実績作業時間を入力し、プロジェクト管理者に「提出」する。
100人のメンバーが実績作業時間を入力することで、タスクが初期値の「弱い制約」になっていた場合、入力された実績作業時間に引きづられて、無数のタスクの予定期間や予定作業時間などが、自動的に変更される。
それら、各タスクの予定期間や予定作業時間の変更が、100人のメンバーから一斉にプロジェクト管理者に「提出」されてくるのだ。
プロジェクト管理者としては、実績作業時間をプロジェクト計画に反映させるために、それらを「承諾」「発行」せざるを得ない。
しかし「承諾」「発行」すると、無数のタスクの予定期間や予定作業時間、進捗率などが、一斉に変更されてしまう。
さあ、ここからがプロジェクト管理者の修羅場である。
プロジェクト管理者は、どのタスクの予定期間や予定作業時間が変更されてしまったのかをチェックし、それらをすべて自分の意図どおりの内容にいちいち戻さなければならない。
先ほどの例で、「Plan-1」というタスクの予定作業時間が、自動的に7時間に変更されたものを、14時間に戻したのと同様、他の全てのタスクについても、プロジェクト管理者として最初に立てた計画の内容に、一つひとつ戻していく必要があるのだ。
そして全て修正し終わったら、改めてProject Professionalからmppファイルを「保存」「発行」しなおす。
プロジェクト管理者がこの修羅場的な作業を毎日実施しない限り、PWA2007上で各メンバーが認識している、各タスクの状態と、プロジェクト管理者が認識している状態は、食い違ったままになる。
これはプロジェクト管理者にとって悲劇的な状況だと思うのだが、なぜかMicrosoft Office Project Server 2007 について、少なくとも日本国内で悪い評判はネット上に全く見当たらない。
僕は本当に不思議に思っている。
他にもMicrosoft Office Project Server 2007を、Project Web Accessとの組み合わせで使っている企業があるはずだ。
それらの企業は、これまで長々と説明してきたような、致命的ともいえるPWA2007の使いづらさや問題点を、いったいどうやって克服しているのだろうか?
誰かトラックバックで教えて欲しい。
※この連載はとりあえずこれで一旦終わるが、Microsoft Office Project Server 2007を、より良い製品にしてほしい一心からだ。そうでなければ、これだけ長い時間を割いてこんなエッセーを書くだろうか。