Microsoft Office Project 2007の笑える「新機能」(8)

あなたはメンバーとして実績作業時間を入力し、プロジェクト管理者に「提出」した。プロジェクト管理者はそれを「承諾」「発行」した。
結果、Project Server上のプロジェクト計画(mppファイル)に、その実績作業時間は中途半端なかたちで反映された。
であれば、当然「自分のタスク」画面にも、同じように中途半端に反映されているはずと期待して、あなたは「自分のタスク」画面から、該当のタスク「Plan-1」の「割り当ての詳細」を開いてみる。
それが画面026である。
Pwa2007026
な、なんと!プロジェクト管理者が「承諾」「発行」する前と、何も変わっていないではないか!進捗率も100%のままだ。
いやいや、先ほど「プロジェクトセンタ」画面で見たサーバー上のプロジェクト計画では、期間は2日間、進捗率は50%になっていた。
プロジェクト管理者がProject Professional 2007で確認しても、やはり期間は2日間、進捗率は50%になっていた。
なのに、プロジェクトメンバーのあなたが「自分のタスク」画面から確認すると、プロジェクト管理者が「承諾」「発行」する前の状態と何ら変わっていない。
これは大笑いというよりも、かなり深刻な事態である。
つまり、メンバーがPWA2007の「自分のタスク」画面で見る各タスクの状態と、プロジェクト管理者がProject Professional 2007で見ているサーバ上のmppファイルの各タスクの状態が、食い違ったままになるということだ。
マイクロソフトによれば、PWA2007の背後にあるSQL Serverでは、「自分のタスク」画面のデータを保持するテーブルと、サーバ上のmppファイルのタスクデータを保持するテーブルは、PWA2007から別テーブルになったとのことだ。
別テーブルになった結果、この2つのテーブルの間で完全に同期をとらない仕様になっていることになる。マイクロソフトのサポート曰く、これもPWA2007の「正しい仕様」とのことだ。
なぜ「正しい仕様」なのかといえば、この不一致を解消する方法があるからだ。
その方法を説明しよう。
プロジェクト管理者が、Project Professional 2007でサーバ上の該当のmppファイルを開き、たとえば上記の「Plan-1」というタスクの予定作業時間を14時間という、初期の値にもどし、「保存」「発行」すればよい。
すると、タスク「Plan-1」は、プロジェクトメンバーが「自分のタスク」画面から確認しても、開始日2009/06/03、終了日2009/06/04、予定作業時間14時間、実績作業時間7時間、進捗率50%という正しい状態になる。
不一致を解消できるならいいじゃないか、と思われるかもしれない。
しかし、現実のプロジェクト管理現場で何が起こるか、よく考えてほしい。
※この連載はしばらく続くが、Microsoft Office Project Server 2007を、より良い製品にしてほしい一心からだ。そうでなければ、これだけ長い時間を割いてこんなエッセーを書くだろうか。