Microsoft Office Project 2007の笑える「新機能」(3)

「タスクID」は、プロジェクト管理者がProject Professionalを使ってタスクを定義するとき、いちばん上にあるタスクから自動的に採番される。
途中に新たしいタスクを割り込ませても、上から採番し直されるので、「タスクID」の昇順でソートすれば、プロジェクト管理者がProject Professionalで見ているのと同じ順番で、上からタスクが並ぶことになる。
それが画面008だ。
Pwa2007008
ただ、これでも旧バージョンのPWAの階層表示には程遠い。
たとえば「Design-1」というタスクは、どういう親タスクに対するサブタスクなのか、この画面では全くわからない。
この例では、プロジェクト管理者がとっても親切にタスクの名前を付けているので、Design-1という名前なのだから、親タスクはたぶん「Design」だろう、と推測がつきやすい。
しかし、PWA2007ではタスクの階層表示機能がなくなったため、「自分のタスク」画面上に、例えば「仕様書レビュー」という同名のタスクが3つ並ぶことが発生する。
それぞれ「ネットワーク設計」のサブタスクの「仕様書レビュー」、「外部設計」のサブタスクの「仕様書レビュー」、「DB設計」のサブタスクの「仕様書レビュー」かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
PWA2007では、「自分のタスク」画面を見ただけでは、全く同名のタスクが現れた場合、いったいタスクの親タスクが何なのか分からなくなってしまったのだ。
くりかえしになるが、旧バージョンのPWAではタスクが階層表示されるので、一目見ただけで親タスクが何か分かるようになっていた。
いったいなぜマイクロソフトは、PWA2007でこんな重大な「改悪」をしたのだろうか。
ただし、PWA2007でタスクの階層構造を確認する方法は、ないわけではない。
画面009をご覧いただきたい。
Pwa2007009
各タスクのタスク名の右端に現れる、小さな下向き黒三角形をクリックすると、プルダウンメニューが出てくる。その中の「タスクのパス:」をクリックしてみる。
すると画面010のように、別画面でそのタスクの階層構造が表示されるのだ。
Pwa2007010
しかしこの別画面のつくりの安っぽくて、そっけないこと。
確かに「Plan-1」というタスクが、「テストのプロジェクト2009>Plan>Plan-1」という階層構造だと分かるが、あまりに安っぽい画面で驚いてしまう。
PWA2007では、こうやってタスクを一つ一つクリックするしか、タスクの階層構造を確認する方法がなくなった。旧バージョンのPWAと比較すると、明らかな「改悪」だ。
さて、先ほど「時間配分ビュー」をオンにしたことで、日別の実績作業時間を入力するマス目(グリッド)が現れた。
画面011をご覧いただきたい。
Pwa2007011
「Plan-1」というタスクの「06/03」にマウスポインタを合わせると、「予定作業時間 7時間」という表示があらわれる。
これはなかなか親切な機能だ。Plan-1というタスクについて、自分に割り当てられた予定作業時間が7時間だと、すぐに分かる。
しかし...ちょっと待てよ。
そのすぐ上の行を見てみると「0日」と表示されている。
これは本来「0時間」という具合に、時間単位で表示されるべきではないのか?と不審に思われるかもしれない。
まあでも、あまり細かいことは気にせず、あなたは6月3日に「Plan-1」というタスクについて、予定通り7時間の作業を実施したので、このマス目に「7」と入力することにしよう。
それが画面012だ。
Pwa2007012
そして「自分のタスク」画面の下方にある「すべて保存」というボタンをクリックする。このあたりは旧バージョンのPWAとあまり変わりない。
ところが、「すべて保存」ボタンをクリックした結果、あなたは恐ろしい光景を目にすることになる。
※この連載はしばらく続くが、Microsoft Office Project Server 2007を、より良い製品にしてほしい一心からだ。そうでなければ、これだけ長い時間を割いてこんなエッセーを書くだろうか。