火災警報でたたき起こされた未明

僕と同じマンションに住んでいる人は、これを読むと僕の住所が分かってしまうけど、今日未明3時半ごろ、マンション全館の火災警報が一斉に鳴り出し、たたき起こされた。
左右の部屋からも壁を隔てて警報が聞こえてくるほどの大音量だったが、とりあえず自分の部屋の警報を止めた。
すぐにパッチリ目が覚めた。こういうときは低血圧でなくて助かる。
高層階に住んでいるのでベランダから見下ろしたが、煙や炎が立ちのぼっている気配はない。
でもさすがに下から炎と煙であぶられながら丸焦げになるのはイヤなので、鍵と、お財布と、携帯電話を持ち、冬物の分厚いコートを羽織った。
そしてマンション管理会社の24時間窓口の電話番号を調べ、携帯電話で電話をかけながら、エレベータは当然「停止」になっていたので、非常階段を延々と降りて地上まで避難した。
管理会社に第一報は届いているようだったが、詳細が分かりしだい折り返し電話するとのこと。
地上にはほぼ住民全員が同じように、ジャージやパジャマにジャケットやコートという姿で避難していて、親子3人の家族連れもいた。
このマンション、てっきり全室ワンルームだと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。あるいは単身赴任のために旦那さんが引越ししたばかりで、荷物の整理のために、一時的に3人で住んでいるだけなのだろうか。
しばらくすると管理会社の人と近所の交番の警官が一人やってきた。
警報の発信源は2階の一室らしく、しばらくすると管理会社の人が、火災発生の事実はなく、急病か何かで誤って火災警報ボタンを押してしまったのでは、ということだった。
こういうときは、いつも下らない人物の一人くらいはいる。
一人の若い男性が、警官と管理会社の人に、「早く警報止めろよ!何夜中に起こしてくれてんだよ!」と、いわれのない怒号を何度も浴びせていた。
火災警報が鳴ってから5、6分しか経っていないのに、いち早く駆けつけた管理会社の人と警官には、むしろお礼を言うべきだろう。
本当にこういう低級な人間がいる世界に(というより同じマンションに)住んでいると思うだけでも悲しくなってくる。
そのうち消防隊も到着したが、やはり火災の発生はないと分かり、僕も含め、住民の皆さんはエレベータで自室に戻っていった。
ただ、マンション火災は怖いなと思った。特に高層階に住んでいるので、低層階で大きな火災を出され、唯一の非常階段も使えないとなれば、逃げ場を失うことになり、たまったものではない。
久しぶりに死を身近に感じた瞬間だった。
それにしても、眠い...。