ビデオニュースドットコムで楽しめる思い切り「転向」した中谷巌

今週のビデオニュースドットコムのマル激トーク・オン・ディマンドは、中谷巌氏が出演する「なぜ私はグローバル資本主義の罠に気づかなかったのか」というタイトルで、非常に面白かった
米国流の民主主義を無条件に肯定する経済理論にもとづき、自由化や規制緩和を実現させてきた中谷巌氏が、最近、自らの誤りを認める「懺悔の書」である『資本主義はなぜ自壊したのか』を出版した。それを受けてのマル激トーク・オン・ディマンドである。
真摯に自らの誤りを認める姿勢は素晴らしいが、ワールドビジネスサテライトなどで規制緩和論をくり返し展開していた氏が、いまごろになって日本固有の豊かな社会基盤などと言い出しているのを見ると、まあ中谷巌氏の世代なんて、しょせん素朴なアメリカかぶれだと言いたくなってしまう。
悲しいのは、梅田望夫のように、若い世代にもナイーブなアメリカかぶれの人間が絶えないことだ。アメリカさえ相対化できないで、二十一世紀を生きる日本人に対して偉そうなことを語るなと言いたい。
といいながら、この「愛と苦悩の日記」の過去記事をお読みになれば分かるように、僕自身も数年前までは悪い意味での新自由主義寄りの立場で、日本企業の組織の閉鎖性を批判していた。
なので、人のことは言えないのだが、勝間和代のようなナイーブな能率主義者の著書がもてはやされたり、漢字学習を中心とする自己啓発本が相変わらずの売れ行きだったりで(iPodのテレビCMがついに漢字学習ブームにのっかったりで)、まったく一般の日本人って、と思ってしまう。