大久保松恵さんが亡くなったことについて(2)

亡くなった大久保松恵さんだが、行政解剖では死後1週間経過しており、死因の特定ができなかったそうだ。渋谷の高層高級マンションで、きっと空調は十分に効いていただろうから、遺体も一部腐敗し、死因の特定が難しいのだろう。
それにしてもあれだけの人気タレントが、引退後たった2年弱で、1週間も放置される「孤独死」とは、何とも哀れで言葉がない。
もちろんこれから失業した非正規雇用者が、路上で人知れず孤独死することが常態化するかもしれないが、これも日本社会がいかに「薄っぺら」になってしまったかの証拠の一つだろう。
死後の報道でどうしても気になったことが一点ある。
彼女のAVデビューが1992年とされていることだ。どこかの記事だけは、1991年にAV女優としてテレビ番組に出演し、ブレイクしたとあった。
彼女は1972年生まれなので、表向きには1992年AVデビューとしておかないとまずいという、大人の事情があるのだろう。
しかし、こんなことを書くのは恥ずかしいけれど、僕はすでに1989年に彼女が単体女優として出演したAVを見た記憶がはっきり残っている。当時僕は学生で、都内で何度か引越しをしているので、この年号は正確だ。
これは単体女優としてのAVなので、まだそれほど売れていない時期があったことを考えると、おそらく彼女が最初にAV撮影に参加したのは、実際には18歳未満なのではないかと思われる。
死してなお、自分の過去を糊塗しなければならないところに、彼女の持つ経歴の悲しさがある、と感じた。