不景気に貯金・節約の美徳は悪循環

昨夜テレビを見ていたら、定時前の5分間番組で、ある自営業家庭の子供のしつけを紹介していた。小学生の子供二人が家業を手伝ったら、その分のお小遣いをあげる。子供たちはそのお小遣いを必ず貯金する。母親いわく、お金は使ってしまうのは簡単だけど、貯めるのは難しいから。
低成長時代の今ごろになって、まだこんな古くさい考えの大人がいるから、日本経済はいつまでたっても外需だのみで、内需が安定しないんだと思った。
今朝のの日経1面、竹中平蔵氏はこの景気急減速について、財政出動より金融政策の効果の大きさを力説している。銀行に強制的に金を貸し出させる制度を作れ、とまで言っている。まったく正しい。
不景気ということで一般家庭が貯金したお金は銀行にたまる。いま銀行は貸し渋り・貸しはがしなので、お金はそこで滞留し、景気はさらに悪化するという悪循環だ。
これに対し、消費者が一定の消費を続ければ、お金は銀行に滞留せず、直接企業に流れる。
もう高度成長の時代ではない。清貧という考え方は完全に時代遅れ。
消費者の消費性向を上げるためにも、企業の資金繰りを改善するよう、銀行に「強制」する金融政策は有効だ。さすが非正規労働者の拡大を強力に後押しした竹中平蔵氏だけのことはある(もちろん皮肉)。
不景気だから節約しましょう、貯金しましょうというのは、景気をなおさら悪化させるだけ。一定水準の収入がある世帯には、不景気にかかわらず、外車だろうが高級賃貸マンションだろうが、どんどん贅沢してもらうべきなのだ。