英タイムズ紙の雅子様記事を『とくダネ!』が誤報

今週フジテレビ『とくダネ! 』が、英「タイムズ」紙の雅子様に関する記事を非難していた。
雅子様を「朽ち果てた蝶」と表現した部分を取り上げ、司会の小倉智昭も、僕と同じ大学の研究室の後輩の(どうでもいいことだ)佐々木アナもうなずいていた。
しかし原文を読むと、この非難がまったくの間違いであることがわかる。
むしろタイムズ紙は、日本の週刊誌が手のひらを返したように雅子様を非難し始めたことや、一般の日本人の適応障害に対する無理解を紹介し、雅子様を擁護しているのだ。
『とくダネ!』のスタッフは、英語が読めないなら、英語の新聞の記事を紹介すべきでない。
以下に記事全文の試訳を掲載する。
2008/02/05付け記事の原文はこちらから読める。
Tabloids turn against the Crown Princess Masako(タブロイド紙が皇太子妃雅子様に攻撃開始)」
「画質の粗い写真でも不況の危機にある日本にとっては十分すぎた。高価なメキシコ料理のディナー、皿一杯の貴重な黒トリュフ、皿一杯のフカヒレスープで、メディアは未来の日本の皇后に前例のない一斉射撃を爆発させた。
何年もの間、敬意を表して注意深く攻撃を避けてきたが、日本の記者は皇太子妃雅子様への攻撃を始めた。同情は糾弾に、寛容は攻撃に変わった。
皇太子妃雅子様の行為はヨーロッパ王室の標準では取るに足りないものだ。夕方にたまの休養をとり、6歳の娘をベビーシッターに預けて友達と夜の街に出かける。高価なフランス料理店と中華料理店で知人たちと一度か二度食事をし、乗馬し、東京の中心街でショッピングをする。サラリーマンなら金額も見ずにサインするようなディナーを食べたが、彼女の一年の家計は150万円に過ぎない。しかし日本の皇族の質素な標準からすれば、雅子様は贅沢しすぎというわけだ。
4年間もうつ病と診断されつづけた女性は、たった数週間で犠牲者から非難の的に変わった。かつてメディアは彼女が適応障害から回復する必要があると認めていたが、いまや公費を無駄づかいしていると攻撃する。一般大衆は雅子様の味方だが、週刊誌は友人とのディナーが見つかるや、なぜ公務を避けるのかと騒ぎ立てる。
海外の多くの人にとって、皇太子妃は究極の朽ち果てた蝶(ultimate broken butterfly)だ。ハーバード卒の民間人で、結婚によって格式ばった皇室の生活に入り、その精神は無慈悲な官僚主義に押しつぶされた。しかし日本では、雅子様はほとんど失敗だとする人もいる。男子の世継ぎを産むことができず、2004年以来病気で公務もできない。
何よりもgaman(我慢)の精神を尊ぶ国では、彼女のような原因不明の病気は単に心が弱くて克服できないだけだと見なされる。
日本の記者は数年来、皇太子妃雅子様に対する批判を控えていたが、彼女の病気を十分理解しておらず、最近の回復の兆しを仮病だと見なしている。
皇太子妃に近い筋がタイムズ紙に語ったところによると、問題の核心は、普通の日本人がうつ病をひどく誤解していることにあるという。日本人はうつ病を、努力して克服すべき病気と誤解しており、克服できないのは心の欠陥だと見なしているとのことである。」