エセ良識派の橋下知事、ケータイ叩きよりリテラシー教育を

大阪府知事が、公立小中学校へ児童の携帯電話の持ち込みを禁止する方針を発表し、話題になっているが、親や学校関係者の無責任ぶりが如実に現われている。
何でもかんでもお役所まかせ。自分たちでルールを作って自分たちで守る気がまったくない。
そんな程度の国民だから、官僚の言いなりにしかならない政治家を自分で選んでおいて、その政治家に文句を言うはめになるのだ。まさに自業自得。
それに、『8時だよ全員集合』のような「低俗」バラエティー番組が子供たちの大人気を博したころも、同じような議論があったはずだ。
テレビを見る時間が増えたせいで学習時間が減ったという統計を引っ張り出して、だから子供にテレビを見させないようにしましょうなどなど。

そうやって低俗バラエティーを見ながら育った子供たちが、いまや小中学生の親になって、テレビ同様、新しいメディアである携帯電話を使う時間が増えたせいで学習時間が減ったという統計を見せつけられて、だから子供に携帯電話を使わせないようにしましょう。
これをデジャヴュ(既視感)と言わずして何と言おう。橋下知事だって「低俗」バラエティー番組を見て育ち、そして大人になってからは自ら出演してきたのではないのか。
テレビにせよ、ゲームにせよ、携帯電話にせよ、新しいメディアが子供に悪影響を与えると言って叩かれるのは、いつものこと。そのたびに橋下知事のような「エセ良識派」が登場する。本当に下らない。
テレビについても、結局、「低俗」バラエティーに対する表面的な批判に終わり、本当に子供たちに必要だったはずのメディア・リテラシー教育は、いまだに行われていない。
携帯電話についても、禁止をぶち上げる「エセ良識派」が一時的に注目を集めるだけで、本当に子供たちに必要なはずの情報リテラシー教育は行われずじまいになるのだろう。
日本というのは、この程度の国だ。