この世界って、何て醜いんだろう

この世界って、何て醜いんだろう。
昨日、押井守監督の『スカイ・クロラ』製作過程を追ったドキュメンタリーが放送されていて、その中で押井守監督が同作品は、初めての試写会を行った横浜国立大学の上映後の講演で、大学生たちに、人生って基本的につらいものだけど、そんなに悪くないんだぜってことを伝えたかった、と話していた。
それはあなたが映画監督として成功したから言えることでしょ。とツッコミを入れたくなった大学生は多かったはずだ。
映画監督のような著名人とは言わないまでも、自分の希望とかけ離れた人生を歩まざるを得ない人間が山ほどいる中で、映画監督にとって人生が「そんなに悪くない」程度のものなら、自分の希望とかけ離れた人生を歩んでいる人にとっての人生は、ただただ醜いものに違いない。
昨年自分が辞めた会社に、自分が辞めた一因を捨て台詞にして退職したはずの人間が舞いもどっている事実を知り、改めてこの世界の醜さを思い知らされた。実に醜い。耐え難い醜さだ。
僕が醜いのではない。世界が醜いのだ。ただ、世界が醜い理由は、世界そのものが醜いからではなく、僕の理想が高すぎて、単に醜く見えているだけかもしれない。
しかし、理想が高いことの、一体何が悪いのか?
自分の信じる理想に背かないためなら、いっそのこと醜い世界を捨てるのも選択肢の一つだ。