日本テレビ『バンキシャ』のこじつけ反中国キャンペーン

先日の日本テレビ『バンキシャ』で、こじつけもはなはだしい反中国キャンペーンをやっていた。
中国国内で野菜の農薬汚染が問題になっており、一般家庭で野菜を食器用洗剤などで洗ってから調理しているのは、確かに事実かもしれない。
しかしそのことと、日本国内で販売されていた冷凍インゲンに、意図的な混入としか考えられない量の農薬が発見され、中毒被害が出たことと、何の関係があるのか。
全社は中国国内の生鮮野菜の生産段階で、現地の人たちさえ不安に感じるほど農薬が多用されているという問題だが、後者では冷凍加工前のインゲンに基準値以上の農薬がないことは確認されており、しかも工場内で加工前に十分洗浄されていることが分かっている。
日本テレビの『バンキシャ』は、この全く別の2つの問題を意図的に並べて報道することで、「やっぱり冷凍インゲンの農薬は栽培段階ですでに農薬に汚染されていたのだ」という、完全に誤った印象を視聴者に伝えようとしていることは明らかだ。
この種のこじつけ報道に不安を焚きつけられ、中国製の食品がすべて食中毒を起こすかのような思い込みをさせられる日本人がどれだけいるかと思うとうんざりする。
もともと日本人は、マスメディアから与えられた情報を批判的に検討するメディアリテラシーが低く、報道するメディア側の閉鎖性もあるので、仕方ないといえばそれまでだが、こういうテレビ番組を目にするたびに、もう少しどうにかならないものかと思わずにいられない。
日本人の民度たるや、公人としての公的な発言の場で、特定の全国紙を名指しで批判する程度の人物を知事に選ぶレベルなのだ。