実に下らない記事たち

この「愛と苦悩の日記」が昔と比べると批判性が薄れ、懐古趣味的になり、下らなくなって来ているのは分かっている。
十年前の僕のサラリーマン社会批判は、どちらかと言えばかなりナイーブな新自由主義の立場で、確かに成果主義批判などではそれを部分的に修正し、クルーグマンに心酔したあたりでは、リベラルに方向転換した。
しかし、日本社会が既に失ったもの全てが、まるでどれも取りもどす価値のないような考え方をとっており、現状を否定し、ただ前進あるのみ、という素朴さがあったことは確かだ。
ひとことで言えば、今の僕は、それに換わる思想の軸を見出しかねている。どこへ向かって歩けばいいのか分からない状態なのだ。
何とか宮台真司の思想に追随しようと考えているものの、本来は一定の距離を保って、宮台真司の思想を批判的に眺める立場を持っておく必要がある。
だが、その立場を仕入れる時間もお金もない。自分の収入を自分で自由に処分できない会社員というのは、あらゆる面でやる気を殺がれる実に下らない境遇だ。この下らなさに、自虐的にならずにいられるだろうか。