VistoとBlackBerryの比較結果

以前、ソフトバンクのパケット定額制対象になるPUSH型メールサービス「Visto Mobile(ビスト・モバイル)」をここでご紹介した。仕事の関係で同様のサービス「BlackBerry(ブラックベリー)」と比較試用したが、いくつかの違いが分かった。
まず情報セキュリティーの面ではBlackBerryの方がかなり高度な機能を持つ。携帯端末に対して遠隔でデータ消去やロックの命令を送信すると、仮に端末が圏外や電源オフになっていても、BlackBerryは次に圏内や電源オンになったとき、その命令を優先して実行するので、必ずデータ消去やロックが実行される。対して、VistoMobileは実行されない。
また、社内のExchangeサーバとデータを同期する場合、BlackBerryは受信トレイのサブフォルダ内のメールも同期されるが、VistoMobileは同期されない。
次に、NTTドコモから発売されているBlackBerry8707hという端末と、Visto Mobileが使えるソフトバンクのNOKIA X01NK、Windows Mobile機で、バッテリーの持ちを比較すると、顕著な差が出る。BlackBerry端末のバッテリーの持ちが格段に良いのだ。NOKIA X01NKや、hTcのWindows Mobile機でVisto Mobileを動かすと、必ず毎日充電が必要になるのに対し、BlackBerry端末は2日間持つ。
その他の面では両者互角。対応機種はVisto Mobileの方が多い。
以上のことから、セキュリティ要件より費用優先で、国内出張中心、サブフォルダ内のメール同期が必要なければ、Visto Mobileの方がいい。
ただ、そこまでしてVisto Mobileを使うなら、DMZ上に中継サーバを構築する必要はあるが、Microsoft製品で端末からメールサーバまで統一する方が良いかもしれない。Windows 2008 Serverでは、Windows Mobile端末もActive Directoryで統一管理できるようなので、2008 Serverのバグが落ち着いた頃には、選択肢になっているだろう。
ここまでの話はPUSH型、つまり、携帯端末に自動でメールや予定表データが入ってくる必要がある前提だが、PULL型、つまり、毎回自分でメールや予定表データを読みに行く方式でよいなら、「CACHATTO」など、パケット定額制対象のソリューションは山ほどあるので、現場の業務要件をふまえて慎重に検討すべきだろう。