西池袋の中国語カラオケ開拓

ほとんど中国語カラオケ依存症状態で、毎週末出かけている。横浜中華街の『カラオケの鉄人』と、新大久保の「マイク103」に交互に出かけると隔週で顔を出すことになり、うるさく思われるのが嫌で、何とか別の店を開拓しようと努力してみた。
以下、横浜中華街、西池袋、新宿のそれぞれについてご報告する。
まず試したのが横浜中華街の「カラオケ天」。ぐるなびの「カラオケ天」のページをご覧になると分かるように、一階にある中華料理店「天香楼」の料理を楽しめる宴会向きのカラオケボックスだが、実は中国語カラオケがある。
例によって勇気を出して一人で出かけ、受付の中国人のお兄さんに「中国語カラオケありますか」とたずねた。愛想のいいお兄さんに「ありますよ」と通されたのは、ぐるなびにも写真のある窓のある部屋。
カラオケは今まで見たことのない簡体字の入力画面のシステムで、緑の背景に黄色や桃色の文字がやや派手な感じがした。
店員のお兄さんは、日本語カラオケが優先になっていることをていねいに説明してくれた。中国語のカラオケを歌っている途中で日本語カラオケ(この部屋はDAM)で曲を予約すると、中国語の歌が切れて、日本語の歌が始まってしまうとのこと。
肝心の中国語カラオケの操作は説明してくれなかったが、操作するうちにすぐに曲の入力方法は分かった。画面の右端の北京語、広東語、台湾語などのアイコンにカーソルを移動して種別を選択し、次に歌手名か文字数で曲を指定する。カーソルを画面の左へ移動するとピンインの頭文字を入力する画面が現れる。
残念ながら曲数は「マイク103」に比べるとかなり少なく、いつも歌っている王菲の有名な曲でさえ見つからないものがあった。順子は歌手名も無し。ただ、僕の歌える歌でこの店でしか観られないMVを見つけた。それは朴樹の「那些花儿」の本人出演版だ。
歌える歌が少なかったので、1時間で出てきた。
さて、次に、入るのにもっと勇気が必要だったのが西池袋の「富麗華」。
インターネットを検索すると、数年前の情報として、西池袋には「富麗華」と「宝麗金」の2件の中国語カラオケがあると書いてある。しかし「宝麗金」の住所を尋ねたところ、2008/05/05現在、カラオケ店は見つからなかった。
一方の「富麗華」(東京都豊島区西池袋1-29-6大野ビル3F)はちゃんと営業していた。ビルの入口前の歩道に、「カラオケを歌って中国語を学ぼう」と日本語の看板が置いてある。
周囲は風俗店の案内所があったり、アダルトショップがあったりするので、昼間とはいえやや歩きづらい。
同じビルの2階は「楽楽屋」という中華料理店。詳細はlivedoorグルメの「楽楽屋」のページで確認できる
この「楽楽屋」の雑然とした入口の前を通り抜けて、そのまま厨房に入ってしまうのでは、というところに、実は3階に通じる薄暗い階段がある。さすがに上るのがためらわれたが、歌声が聞こえてきたので勇気を出して上ってみた。階段の脇には中国語の新聞がビニール袋に入った束のまま積んであった。
受付には学生風の中国人のお兄さんがいた。眼鏡をかけて優しそうな感じだったので、「一人でカラオケを歌いたいんですが、大丈夫ですか?」と思い切って聞いてみた。
すると、中年男が一人で来たので誤解されたのか、「女の子はいないんですが」と言われた。僕があわてて「いえいえ、カラオケを歌うだけです」と答えると、お兄さんはにっこり笑って「分かりました」と、受付のパソコンに部屋の予約入力をした。
10人は入れそうな大きな部屋に通され、お兄さんは「日本語のカラオケもありますよ」と言ったきり、中国語のカラオケについては何の説明もなく出て行ってしまった。
画面は三菱電機の40インチくらいありそうな液晶で、中国のテレビ番組が流れている。部屋の清潔さは、普通のカラオケボックスと変わらない。ちなみに僕が通された部屋の日本語カラオケはUGAだった。
リモコンのボタンをさがしても「トップ画面に戻る」機能が見つからず、あれこれ操作するうちに番号入力式だと分かった。ソファに積んであった中国語の歌本を開くと、文字数順に曲が並んでいる。
曲数はマイク103のシステムに匹敵するほど充実している。いつも歌う王菲の曲は全てあったし、「美错」のMVは初めて観るバージョンだった。順子の曲も有名なものはそろっていた。
ただ、選曲が僕の趣味とややズレていた。刘若英の「一辈子的孤单」、梁静茹の「可惜不是你」「崇拜」、范玮琪の「一比一」がなかった。一方、S.H.Eや周杰は意外なほど充実していた。
というより、僕の歌える歌が少な過ぎる上に偏っているだけで、決して「富麗華」のシステムに問題があるわけではない。Jay Chouファンなら夜通し歌えるはずだ。
1時間ほど歌ったところで、部屋が異常に熱くなってきた。ドア付近のスイッチを適当に入れると、ブラックライトと空調が同時にオンになった。空調のリモコンが見当たらなかったが、しばらくすると快適な室温に。
しばらくすると、さっきの受付のお兄さんがドアをノックして入ってきた。「お一人さま一つ飲み物を注文することになっていますが…」と申し訳なさそうな口調でおっしゃるので、あわてて注文した。初めから言ってくれればよかったのに。日本人客がよほど珍しかったのだろうか。
結局、2時間ほど歌いきって受付に清算しにいくと、休日の夕方、カウンターは順番待ちの中国人の若い男女で混雑していた。こんなことならもっと早く出てくればよかったと、ただただ恐縮。
というのは、この店は入るときに開始時間が印刷されたレシートをわたされるだけで、何時間歌うか事前に言わなくていいのだ。
この日記を読んで、もし「富麗華」に行かれる日本人の方は(おそらくいないと思うが)、催促されないからといって長居しないように気をつけよう。
帰りの清算時には、丸刈りで少し強面の中国人のお兄さんだった。最初は中国語で金額を言われたのだが、周囲がうるさくて聴き取れず、こちらが日本人だと分かると、金額を電卓でたたいて見せてくれた。飲み物代込みで2時間1,310円。
入口に日本人向けの看板は出ているが、普段ほとんど日本人は来ない様子。もう一度行けば常連さんになりそうな気配。
横浜中華街の「カラオケの鉄人」は2時間+飲み物1つで800円とかなり安価だが、交通費を考えれば西池袋の「富麗華」ととんとんと言ったところか。
次に、新宿。インターネットを検索すると、歌舞伎町に「888中華娯楽城」という中国語カラオケ店が見つかる。しかし現地へ確認しに行ったところ存在しなかった。
同じ通り沿いのすぐ近くに中国書籍店「知音書店」があるので、期待したのだが、住所付近の雑居ビルのテナントプレートを何度確認しても、カラオケ店らしき名前は見つからない。残念。
最後に突然だが、新大久保の「マイク103」情報。
つい最近、マイク103の部屋の内装がきれいになった。テレビ画面が液晶になって格段に観やすくなったのと、部屋の壁の下半分が焦げ茶色の板で貼り直されている。ソファもきれいになった。隣の部屋の音の漏れも少し改善されたようだ。
以上、どうでもいい人にとっては本当にどうでもいい中国語カラオケ情報でした。