alanさんの新宿インストアライブに参加

以前から中国出身のチベット族女性歌手、alanさんの中国語ブログを試訳しつつ、地味に彼女を応援してきたが、今日初めて彼女のライブを見に行った。東京・新宿タワーレコードで、30分足らずのインストア・ライブだった。
ライブが始まる15分前、リハーサルのためにいったん登場し、少し音あわせしてから裏に下がった。17時ちょうど、タワーレコードの店員なのか、元気がなく滑舌も悪い前置きでインストア・ライブの始まり。
2ndシングルの「ひとつ」「東京未明」、1stシングルの「明日への讃歌」の計3曲で終わったが、集まったファンのアンコールに答えて、最後に地元の民謡を一節歌ってくれた。
曲間のおしゃべりは全て日本語だが、毎回お決まりの曲紹介らしく、それ以上に何か話そうとしても本人も気まずい感じで、さっさと歌い始めるといった感じ。
驚いたのは彼女の顔立ち。写真で見るのとほとんど変わらず、想像以上に人形のように端正だった。
そしてその歌声だが、やはり「ひとつ」や「東京未明」のような典型的なJ-POPでは真価が発揮されない。「明日への讃歌」と最後にアンコールで歌ってくれた民謡にある、いわゆるチベット・フェイクの歌声の伸びは鳥肌が立った。
確かに民族性ばかり押し出してもメジャーになれないことは分かるが、果たして彼女が「ひとり」や「東京未明」のようなJ-POPで、独自の地位を築くことができるのか。これからの位置づけがとても興味深いと改めて感じた。
ところで、以前からalanさんの日本でのファン層にも興味があった。今日集まっていたのは60~70人程度だろうか。
数名を除いて男性ばかりで、意外に平均年齢が高く、おそらく30歳を超えていただろう。(もちろん僕自身も平均年齢を高くするのに貢献しているわけだが)
そして、韓国やタイなど、ワールドミュージック寄りの雰囲気を持ったファンが多いと予想していたが、実際には駆け出しの可愛らしいアイドルを開拓するのが生きがいといった感じのファンが多かったのは意外だった。
僕が中学生のとき、全く売れない頃の森高千里の握手会に来ていたファン層を、そのまま30代にした感じだ。
せっかくライブ会場まで行ったので、僕もCDを買って握手会に参加した。alanさんの向かって右側に月月さんが立っていて、ファンの話す日本語を逐一alanさんの耳元に通訳していた。
僕の直前のファンは、alanさんが「東京未明」の中の「大切な」という歌詞を、リハーサルでも本番でも「ダイセツ」と歌っていたことをメモに書いて親切に指摘していた。
僕は「我是日本人。我经常看你的中文博客」と話したら、alanさんに「ああ、中国語のブログですね」と日本語で返事をされた。最後に「加油!」と言って帰ってきた。もらったのは直筆サイン入りのポストカード。
ここからは妙に冷静な分析になってしまうので、alanさんの「熱狂的な」ファンの方は読まないで欲しい。
alanさんはもう少し20~30代の女性ファンと、ワールドミュージック系のファンが増えないと、音楽性が正当に評価されず、単に可愛らしい天然ボケが売りになってしまうので、厳しいかもしれない。
その意味で今回の坂本龍一プロデュースの成否と、1stアルバムのコンセプト・メイキングが一つの鍵になりそうだ。
いずれにせよalanさんが日本でもっと幅広いファン層に受け入れられることを願ってやまない。