スマートフォンに関するガートナー・ジャパンの事実誤認記事

世界中でBlackBerryが大流行しているというデマはいい加減やめてもらいたい。ガートナーのアナリスト堀 勝雄氏が「IT media エンタープライズ」の記事『日本のユニファイドコミュニケーションが遅れているわけ』でBlackBerryの普及度について完全な事実誤認をしている。
事実誤認の部分を引用する。
「海外ではスマートフォン『BlackBerry』が業種・職種にかかわらず広く使われており、UC製品との連携に対する期待感が高い」。
これが事実誤認であることは同じ「IT media」内のモバイル関連コーナー「IT media +D mobile」のこちらの記事『携帯に押し寄せるPCのトレンド、「業界大手との競争には慣れている」――英SymbianのクリフォードCEO』の2枚目のスライドにある棒グラフを見れば一目瞭然だ。
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左から「EMEA(=欧州・中東・アフリカ)」「日本」「中国」「北米」「ROW(=世界の残りの地域)」それぞれのスマートフォンのOS(基本ソフト)のシェアが棒グラフで表示されている。BlackBerryは「RIM」という明るい水色の部分で、確かに「北米」では3割以上のシェアだが、世界の他の地域では5%以下である。
これを見れば、「海外ではスマートフォン『BlackBerry』が業種・職種にかかわらず広く使われており、UC製品との連携に対する期待感が高い」という文章が完全に間違いで、「北米に限って言えば...(以下同文)」と訂正しなければならないことが分かる。
上記のグラフを見れば、世界的に見て北米がいかに特殊な市場か分かるだろう。北米の市場をもって世界標準とするのは単なる偏見である。このような事実誤認を堂々とWebサイトの記事にするのでは、ガートナー・ジャパンの市場分析そのものの信憑性が疑われるのではないだろうか。