松下電器・中村邦夫会長いわく「私は残業をした覚えがあまりないんですよ」

僕はすでに7回転職して8社目に勤めている。仕事の内容は一貫して社内情報システムの企画・運用で変わりない。おかげで普通の会社員よりは様々な社風の企業を内側から観察できている。
ただどの会社でも、残業や休日出勤を厭わないモーレツ型の社員の方はいまだにたくさんいらっしゃる。人員削減でやむを得ず多忙を極めている方もいらっしゃるが、自ら仕事を増やすこと自体にやりがいを感じているように見える方もいらっしゃる。
人それぞれの価値観なので、何が良い悪いという問題ではないが、そういう方々と同じ職場で仕事をしていると、あまり残業をせずに帰ること自体、悪いことをしているような気分になってきて、正直、僕のような「業務効率第一」という考え方のサラリーマンにとっては働きづらい。
意味もなく心の中で「僕は仕事のために生活をしているのではなく、生活のために仕事をしているんだ。仕事は生活の手段にすぎず、仕事のために生活を犠牲にするのは本末転倒だ」と言い聞かせるしかない。
今朝の日本経済新聞11面に松下電器産業の中村邦夫会長の興味深い言葉が載っていた。
中村会長は「自慢するような話ではありませんが、私は残業をした覚えがあまりないんですよ」「自分の時間まで切り売りすることはないでしょう」と語っているらしい。僕のような人間にとっては心強い限りだ。
自分がいったい何のために仕事をしているのか、そして、自分の仕事に対する考え方が原因で、周囲で働く人たちの生活にまで影響を与えるようなことをしていないか。
人間的に仕事をするとはどういうことか。古くて新しい問題だ。