日本でBlackBerryの命運は尽きた

先日、BlackBerryは日本では絶対に売れないと書いたが、どうやらマイクロソフトのWindows Mobileの方がかなり形勢有利なようだ。先日、東京ビッグサイトの展示会「IPコミュニケーション&モバイル」を見て来て、そう考えた。
個人的にBlackBerryの唯一の利点と考えていたのが、メールサーバ側からBlackBerry端末に向かって、PUSH型でメールや予定表データの同期ができることなのだが、Exchange Server 2003 Service Pack 2以上なら、どうやらWindows Mobile 5に対してPUSH型の同期ができるようだ。
たしかにBlackBerryなら、メールサーバからインターネットに向かって、外向きに指定のTCP/IPポート番号の通信を許可すればよく、Exchange ServerとWindows Mobileの組み合わせのように、双方向のHTTPS通信を許可する必要がない。
ネットワーク的にはBlackBerryの方がインターネットからの脅威に対するセキュリティの確保が容易だ。
しかし、その分BlackBerryの通信は、世界のどこでBlackBerryを使おうと、必ずカナダにあるBlackBerryの発売元であるResearch In Motion社のサーバを経由するという、ネットワークトポロジー上の制限がある。
もちろんBlackBerryの通信量など知れているので、必ずカナダのサーバを経由することが性能の悪化につながるわけではない。ただ、インターネットに対して双方向のHTTPS通信を許可するのは、Webサーバの公開では普通に行われることで、セキュリティ上の短所とは言えない。
そうなると、Exchange ServerとWindows Mobileの親和性の方が、独自OSのBlackBerryと比較すると圧倒的に有利になってくる。認証にActive Directoryのユーザー名とパスワードが使えるし、Excel、Word、PowerPointも当然のことながらマイクロソフト「純正」のモバイル版Officeで閲覧できる。
日本では海外でも通話できる国際ローミング対応のWindows Mobile携帯電話が、NTTドコモ、ソフトバンクの両社から発売されており、BlackBerryのパケット通信料金が上限なしの「青天井」なのに対し、Windows Mobile携帯電話ならパケット定額制が適用される。
日本国内に限って言えば、今からBlackBerryが普及する可能性は皆無といっていい。