テレサ・テンの感動的な可愛らしさのビデオCD

引き続き鄧麗君(テレサ・テン)の話題で申し訳ないが、YesAsia.comに注文していた「歌迷小姐」のビデオCDが届いた。1970年代の彼女が観られるビデオCDで、プレミアがついておらず安価で入手できるのはこれですべてと思われる。
「歌迷小姐」とは鄧麗君主演の香港映画だが、インターネットで調べると製作年が1972年で、鄧麗君17歳の時とあり、彼女は1953年生まれなので計算が合わない。撮影当時は17歳だったが、映画の公開が1972年になった、ということなのだろう。
今回購入したのは「The Legend of Teresa Teng」、ジャケットにも「鄧麗君成名史」と書かれているだけなので、一見「歌迷小姐」とはわからない。
「歌迷小姐」が収録されているビデオCDで、現在入手可能なものは二種類あるようだ。
一つは「歌迷小姐:鄧麗君成名史」という題名の書籍に、映画のビデオCDが付録になっているもの。こちらはHMVのオンラインストアからも購入でき、在庫があれば24時間以内に発送される。HMVストアの「歌迷小姐:鄧麗君成名史」のページはこちら。税込価格が約3,500円と、やや高めだ。
僕が購入したのは、おそらくこの書籍の付録ビデオCDだけを取り出したものらしく、約600円という超廉価版。ジャケットのどこにもクレジットがないので、海賊版なのかもしれない。でも肝心の映画は約75分全編収録されており、繁体字と英語の字幕もついているので、映画を楽しむには”没问题”だ。
「歌迷小姐」というミュージカル映画は、田舎からレコード会社のオーディションをうけるために上京した高校生の少女が、レコード会社のオーディションに合格し、一夜にしてスターになるというご都合主義的な物語。
鄧麗君の他にも、当時の香港の人気歌手が数人登場して歌を披露するので、映画というよりは、お芝居をはさんだミュージックビデオ集と考えた方がよさそうだ。
十年ほど前にトーラスレコードから「GO!GO!テレサ」という、ちょうどこの時代の鄧麗君が歌うポップスばかりを集めたコンピレーションCDが発売され、今は廃盤になってプレミアがついているが、「歌迷小姐」」はまさに「GO!GO!テレサ」といったキャッチがぴったりの、元気いっぱい、ちゃめっ気たっぷり(死語)の鄧麗君を見ることができる。
ミニスカート姿で踊りながらよく通る声で歌う鄧麗君は、しっとりと「つぐない」を歌う日本の歌謡曲歌手としてのテレサ・テンとは全くの別人だ。
途中、鄧麗君以外の歌手が、美空ひばりの「りんご追分」や、カルメン・マキの「時には母のない子のように」の中国語カバーを歌っていたりもする。美術や衣裳は、大陸中国ではなく香港映画だけあって、1970年代のポップなカラーにあふれ、鄧麗君のあこがれる男性歌手が乗る車はBMWだったりする。
意外に楽しめる映画で、たった600円のビデオCD。出演者はみな国語(北京語)を話し、字幕は繁体字だが英訳併記なので中国語の勉強にもなる。冷やかしに買ってみても損はないビデオCDだと思う。
なお、この「愛と苦悩の日記」では、時間の許す限りこの映画の字幕をご紹介していきたい。