追悼ベルイマン監督、アントニオーニ監督

20世紀を代表する世界的な映画監督が2人、たてつづけに亡くなった。スウェーデンのイングマール・ベルイマン(「ベイルマン」ではないので要注意!)と、イタリアのミケランジェロ・アントニオーニだ。
ベルイマン作品は『処女の泉』(1959)、『秋のソナタ』(1978)、他に1950年代のモノクロ作品をもう数本見ているような気がするが、なにせ学生時代の話なので記憶が定かでない。『処女の泉』で、地面に横たわる娘のなきがらを抱き上げた瞬間、泉が湧き出るシーンは忘れられない。
『秋のソナタ』については、たしかウディ・アレンがこの作品をモチーフにしてシリアスな人間劇を撮っていたはずだが、何だっただか...。いや、ベルイマン作品の名カメラマンであるスヴェン・ニクヴィストがウディ・アレン作品を何本か撮影しているはずだ。
アントニオーニ作品では『欲望』(1966)を2回以上観ている。他には『太陽はひとりぼっち』(1962)、共同監督作品の『愛のめぐりあい』(1995)。『欲望』は記憶に残るシーケンスがいくつもあるが、『愛のめぐりあい』ではマルコビッチの演技よりも、なぜか走り去る自動車の俯瞰ショットの構図がやけに印象に残っている。
ベルイマン作品のテーマについては、ひと言で表現すれば「絶対的な絶望の向こう側に垣間見える希望」といったところだろうか。アントニオーニ作品については、テーマよりも表現技法の都会的洗練だろう。
いつごろからか自宅でさえ映画を観なくなってしまった。引越したせいで近所にTSUTAYAがなくなったこともあるが、そもそもこの手の名作映画のDVDは店舗に在庫がない。おそらく追悼上映会が近々都心のミニシアターで開催されるに違いないので、行くことにしたい。