鄧麗君のコスプレ・ビデオ?

鄧麗君(テレサ・テン)について近所の図書館で『テレサ・テンが見た夢―華人歌星伝説』(平野久美子著・晶文社)を借りて読んだ。この本からわかったこと、そしてネット上で見つけた彼女の台湾、香港時代のほぼ完全なディスコグラフィーについては後日まとめてみたい。
台湾、香港で十代前半から活躍していた彼女が、なぜ主に国語(北京語)で歌ったのか、今までよく分からなかったのだが、上掲書を読んで、彼女の家族が第二次大戦後、大陸から台湾に逃れてきた「外省人」で、大陸の中でも北方の北京語を話す地域の出身であることがわかった。
それはそれとして、YouTubeでなんと彼女のコスプレ・ビデオを見つけてしまった。「コスプレ」などという単語を入れると、いかがわしいトラックバックがついて、いちいち削除するのが面倒なのだが、事実なので仕方ない。
「説一説、笑一笑」というポップな曲のプロモーションビデオで、ウェイトレス、看護婦(お約束の極太注射器を持っている)、婦人警官(カメラにむかってウィンクまでする)、ビリヤード選手、タクシードライバー、プロカメラマンと、次々に衣装を換えて登場するおどけた感じの彼女は、やはり1980年代の日本での、しっとりした演歌歌手というイメージとかけはなれた明るさだ。
ただ、こうした自分自身の活躍を、単なるコマーシャリズムだと冷めた目でふり返る一面が、鄧麗君にあったことも忘れてはいけない。
今日は他にもネット上で、彼女が台湾の宇宙唱片と契約して1967/09、14歳で発売したデビューアルバムの一曲、中国安徽省の民謡「鳳陽花鼓」も入手できた。こうなったら徹底的に鄧麗君の楽曲を渉猟してみたい。
ちなみに同じく宇宙唱片から発売したセカンドアルバムのタイトル「心疼的小宝宝」とは、日本では梓みちよが歌ったヒット曲「こんにちは赤ちゃん」のカバーである。