YouTubeでキャンディーズにハマる

予想どおりYouTubeに著作権法違反と思われるキャンディーズ関連の動画がいくつか掲載されていた。先日NHK『プレミアム10』の枠で放送されたキャンディーズのドキュメンタリー番組の一部も早速掲載されている。
違法だと分かってはいるものの、やはり志村けんとキャンディーズのワンパターンなコントだったり、当時のコンサート中継のカメラワーク、背景の安っぽいセット、生バンド演奏、紙テープでいっぱいの舞台(アイドルのコンサートから紙テープが消えたのはいつからだろうか)、今観るとかなり奇妙に思える振付けなどから、1970年代のアイドル文化の雰囲気を丸ごと想起できるのは、YouTubeという情報基盤があってこそだ。
他にも歌番組に出演する久保田早紀、レコード大賞を受賞するちあきなおみ、10代の岩崎宏美(やはり歌唱力は素晴らしい)、紅白歌合戦での朱里エイコ『北国行き』(赤組の司会が佐良直美、白組の司会が堺正章)など、いろいろ検索して観はじめるときりがない。
そしてこれら百科事典には当然掲載されていない芸能人の情報は、日本語版ウィキペディアで検索すると、おおまかなことは把握できる。佐良直美が芸能界から姿を消す原因となった同性愛スキャンダルの相手がキャッシーだったということまで分かってしまう。
その意味で、確かにYouTubeやWikipediaといった、CGM(consumer generated media)はインターネットの利用者にとってかなり便利だし、魅力的な情報基盤であることには違いない。しかしそれでも「Web 2.0」と俗称されるこれらの情報基盤が、いまだに梅田望夫氏が喧伝するような「革命的」なものかと言われると、はなはだ疑問だ。
言ってしまえばYouTubeもWikipediaも、既に存在する情報の流動性を高めるのに役立っているだけであって、新しい情報を生み出しているわけではない。社会全体の情報の総量というものがあるとして、その総量を増やしているわけでは決してなく、ただその回転率を高めているだけだ。
貨幣経済に例えれば「Web 2.0」は金融の役割はたしかに果たしているかもしれないが、総体としての経済を成長させているわけではない。経済の成長は主に技術革新によってもたらされるが、「Web 2.0」はこれまで紙ベース(百科事典)や個人ベース(録画したビデオテープの貸し借り)で行われてきたことの量的な流動性を高めたにすぎず、そこに何か質的に新しい情報の誕生があるわけではない。
要は、YouTubeもWikipediaも、ひまつぶしやお勉強にはなるが、それ以上のものではない、ということだ。その程度のものでしかない限り、「Web 2.0」がインターネット利用を根本的に変えたかのように喧伝するのは、単なるデマゴーグとしか評価できない。

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