古本屋でCocco『Raining』

先日、隣の駅にある古本屋に入ったら、聞いたことのある歌だけど、誰の歌だっけ、という曲が流れていた。髪がなくて今度は、腕を切ってみた、切れるだけ切った、温かさを感じた(中略)、教室で誰かが笑ってた、それはとても晴れた日で。
この力強いリスカ(リストカット)ソング、誰だっけ...。帰宅してインターネットで検索したら、約10年前のCoccoのヒット曲『Raining』だった。最近のヒットチャートでここまでネガティブな歌詞の曲は全く聴かなくなってしまったのには何か理由があるに違いない。Cocco - Raining - Single - Raining
10年前といえば『新世紀エヴァンゲリオン』の大ヒットとアダルト・チルドレンという流行語。『Raining』もそのサブカルチャーの系列に収まる。いまやこうした自傷癖、OD(薬物の過量摂取)も、エヴァンゲリオンがパチンコになってしまうくらいで単なるネタと化し、誰も真面目に取り上げない。
こうした内向的な生き方は超少数派になり、大多数の日本人はワールドカップのプチナショナリズムに共振したり、下らない問題について恐ろしく保守的な正論を吐いたりする「思考停止右派」になってしまったのだろう。そして残りは、その場その場で異なる人格を使い分ける「冷笑派」で、僕はいまだに「内向派」を引きずっている冷笑派といったところか。