地方都市の郊外の夢・宮台真司『教育真論』

以前にも書いたが、毎日のように地方都市の夢を見る。日本にいかにもありがちな地方都市の郊外、まばらな商業施設、本数の少ない鉄道、ところどころに廃墟と化した建物、そして僕自身がその一軒の家に二十代の学生として生活しているのだが、両親はおらず、たまに弟が登場する。
大学にも行かず、毎日何をして暮らしているのか、夢を見ているこちらには分からない。ただ、どういうつながりだかわからない友人たちと出かけたり、一人で地方都市の郊外をぶらぶらしたりして、無為に時間をつかっている感じ。まさに「まったり」と生きているようなのだ。
最近、宮台真司の本ばかり読んでいるせいだろうか。先週も対談集『教育真論』を読み終えたところだし。第三部は漫画家・江川達也の論客としての本領発揮というオマケもあり、この手の対談集は宮台真司の実存(実体験)の告白も随所に出てきて、氏の思想を理解するのにとても役立つ。
これら地方都市の郊外の夢を、単なる現実逃避願望のガス抜きと考えるのは、わかりやすいといえばわかりやすいが、そのうち本当にあちら側の世界が現実に思えてくるのではないかと、楽しみなような、不安なような。