DominoをASP.NETに移植する(1)

いまLotus DominoのWebアプリケーションをASP.NET 2.0へ移植するという、Dominoに対する裏切り行為に、かなり見通しが出てきた。何回かにわけてDominoからASP.NETへの移行について書きたい。
初回はサーバ側の設定について。ASP.NET 2.0なのでWindows 2003 Server上のIIS 6.0に.NET Framework 2.0を導入することから始める。このあたりの設定手順については、Windows Serverの大抵の参考書にあるので、そちらをお読みいただきたい。お勧めの一冊を下記にあげておく。

IIS 6.0ではWebサーバだけでなく、FTPサーバの設定をしておいた方がよい。後述の統合開発ツール Visual Web Developer 2005 Express Edition でサーバ上にファイルを転送するとき、FTPを利用することができるからだ。
手軽に始めるなら、WebサイトもFTPサイトも「既定のWebサイト」「既定のFTPサイト」で十分だろう。また、社内の安全なネットワーク内で、限られた人数で開発をするなら、FTPサイトは「匿名接続を許可する」でも大きな問題はないだろう。
ただし、ASP.NET 2.0を動かすために、IISマネージャの「Webサービス拡張」で、Active Server Pages、ASP.NET v1.1、ASP.NET v2.0を「許可」にしておく必要がある。それ以外の項目は「禁止」でよい。
また、「既定のWebサイト」のホームディレクトリの配下に、いくつかサブディレクトリを作って、それぞれのディレクトリを1個のアプリケーション(Dominoで言えば1個のデータベース)とすることになるが、このとき注意すべき点が一つある。
エクスプローラーなどから「既定のWebサイト」のホームディレクトリ(たとえばC:Inetpubwwwroot)配下にディレクトリを作成すると、IISマネージャで自動的にサブディレクトリとして認識されるが、そのサブディレクトリを1個のアプリケーションと認識させるには、アプリケーションの設定が必要になる。
「既定のWebサイト」配下に表示されているサブディレクトリ(フォルダの絵のアイコン)のプロパティを表示させ、「ディレクトリ」タブの「アプリケーションの設定」という部分で「作成(E)」ボタンをクリックする。
そうすると、そのサブディレクトリが1個のWebアプリケーションと見なされ、そのアプリケーション単位に、認証の方式などのさまざまな設定ができるようになる。
ご承知のように、IIS 6.0はWindows 2003 Serverに付属するので、Windows 2003 Serverさえ稼動していれば無償で使い始められる。
次回はデータベースサーバの導入について書きたい。こちらも無償の SQL Server 2005 Express Edition を利用することとする。