『交響詩篇エウレカセブン』第29話まで完走

危惧されたとおり、この黄金週間は『交響詩篇エウレカセブン』でつぶれてしまった。ShowtimeとGyaoをハシゴして第1話~第29話までを完走。これで2回目。2回目で気づいたのだが、第29話にもすっかり忘れていた感涙の場面があった。
本来、主人公の少年レントン・サーストンと敵対するはずのドミニクが、レントンの故郷ベルフォレストを訪れ、レントンの祖父であるアクセル・サーストンと接触してレントンの身辺調査をするつもりが、偶然の事故から故障したバイクを、一流のエンジニアであるアクセルに修理してもらうはめになるという挿話。
別れのときアクセルは、レントンの親友だと名乗ったドミニクに対して、素晴らしい友人をもってレントンも幸せ者だ、いつまでも友だちでいてやって下さいと言い、レントンの親友のバイクを修理するくらい、いつでもこころよく引きうけさせてもらうと、深々と頭を下げて送り出す。
その瞬間、ドミニクは不覚にも涙を流すのだ。この第29話が、物語の終盤でドミニクがデューイから離反して、ゲッコーステイトに合流し、レントンの父親であるアドロック・サーストンの意志を継いで、人類にとっての「他者」である知的生命体コーラリアンとの和解の道を選択する伏線になっているということに、今晩、気づいた。
...えっと、『交響詩篇エウレカセブン』をご覧でない皆さんには、何のことかさっぱり分からないと思われるが、お許し頂きたい。
ビームス夫妻とレントンの悲劇的な死別の挿話も再び堪能できたし、絶望病の恋人と暮らすウィルとレントンが偶然出会って、別れる直前、絶望病せいで微笑むことすらできないはずのウィルの恋人が、レントンの方を振り返って一瞬、微笑んだように見えた顔が、エウレカの微笑みとクロスフェーズするカット、このカットが『交響詩篇エウレカセブン』の全50話の中でも最も美しいカットだと思うのだが、このカットを再び観ることができた。
それだけでも、この5連休にはそれなりの価値があったということだ。