徳田和嘉子『東大生が教える!超暗記術』

■ダイヤモンド社から発売されているの徳田和嘉子著『東大生が教える!超暗記術』という本が、毎週のように日本経済新聞に広告が出ているし、Amazon.co.jpの売上ランキングでも91位になっているらしい。宣伝文句に「たった一年で東京大学法学部に合格した徳ちゃんの暗記術を大公開」とあるので、この本を読めばたった一年で東大に合格できるくらいの記憶力が身につくとだまされて購入する一般人がおそらくたくさんいるのだろう。
ただ、言うまでもなくこの著者はこの本に紹介されている暗記術のおかげで東大法学部(おそらく文化一類のことを言っているのだと思うが)に合格したわけではない。
自分の勉強法を他の人にも応用できるように体系化して、最終的にはこのように書物のかたちにまとめるだけの構想力や文章力があったからこそ、彼女は東大に合格したのだ。また、「たった一年で」合格したというのも大ウソで、彼女が東大に合格できた勤勉さは、受験勉強を本格的に始める前からすでにそなわっていたはず。
結局のところ、自分の考えの全体をつじつまが合うようにまとめ上げる能力とか、わかりやすい文章を書く能力とか、ものごとに地道に、勤勉に取り組む能力とか、そういったものがすべてこの著者にそなわっていたからこそ東大に合格できたわけで、この本に書かれている暗記術と彼女の東大合格とは直接の関係はないのだ。
そういうこともよく考えずにキャッチコピーにおどらされて、この手の「東大生本」に安易に手を出すような人たちは、残念ながら自分の子供を東大に入学させることもできないし、自分自身の記憶力を飛躍的に伸ばすこともできない。
昔から言うように「学問に王道なし」。本当に子供を東大に入れたいとか、自分の記憶力を伸ばしたいと思うなら、自分で苦心して自分にいちばん合った方法論を見つけ出さなければならない。この手の本を買って、楽して結果を得ようと思う人たちに、この本の著者のような結果を出すことはできないのだ。

徳田和嘉子『東大生が教える!超暗記術』」への0件のフィードバック

  1. ビジネス ブランド コンサル 平賀太一

    東大ブランドを考える。

    ↓↓ビジネス ブランド コンサル 平賀太一をポチッと応援して下さい!!
    今週は140位スタートです!↓↓
    東大生が教える!超暗記術ダイヤモンド社発売日:2006-03-03
     
     東大ブランドが花盛りだ。
     東大とは、とかく、官僚思考だとか、頭でっかちだとか、ヒガミ交じりの
     文句もいいたくなる、皆が知ってる日本最高位の大学である。
     ちょっと前まで、個人的にはオタクっぽくて、勉強一辺倒だと思っていましたが、個性的な人も多いようで、見ていて飽きない。面白いところだ。
     ガ…

  2. 新垣結衣ちゃん 特集!

    東大生が教える!超暗記術

    1年で東京大学法学部に合格した暗記術を公開なんだそうで、ドラゴン桜が流行ってるせいか、書籍に「東大」とつく本が受けているそうです。とはいえ本の内容も良さそうです。