「第七夜 永遠の世界エルハザード」

■ちょっと魔が差して『神秘の世界エルハザード』OVA(オリジナル・ヴィデオ・アニメーション)版を最後の「第七夜 永遠の世界エルハザード」まで観てしまった。第七「話」ではなく第七「夜」になっているのは、主な舞台であるエルハザードという名前の異界がアラブ風の味付けで『千夜一夜物語』に引っかけてあるのだろう。
こうして最後まで観てみると、イフリータという登場人物に対して、小学生時代の僕が松本零士原作『1000年女王』の雪野弥生に対して抱いたのと似た、懐かしい感情を抱いてしまうのは、やはり僕がアニおた(アニメーションおたく)になる素質を持っているからなのだろうか。
感情を持たない兵器であるイフリータに水原誠が「思い出」を与え、それによってイフリータが一万年の時を越えて水原誠をエルハザードに送り返すという、タイムマシン・パラドックスを完全に無視した設定も、最後にイフリータの視点から見た高校の夜明けの風景を描かれた日にはどうでもよくなってくる。
『交響詩篇エウレカセブン』への不満から始まったアニメーションの試視聴が、実際には抜けられない迷路に入りつつあるのかもしれないが、まあそれもいい。大学生時代のある時期から、諸事情あってAMラジオを聴きながらでなければ眠れなくなった。そのため声優ラジオはイヤでも耳に入ってくることになり、観たことがなくても『エルハザード』や『天地無用』『サクラ大戦』といった固有名詞にはなじみがある。
どこへ戻っていっているのか知らないが、たぶんどこにもない土地に、こうして戻っていっているのだろう。