放送とネットの融合、中途半端な結果

■2005/11/27(日)にテレビ朝日で『テスト・ザ・ネイション』という、就職活動で受験するSPIテストの前半のような問題をみんなで解いてIQを計算しよう、という番組が放送されていた。視聴者がリアルタイムでインターネットから問題に解答でき、その結果が集計されて日本中でもっともIQの高い視聴者が発表されるなど、まさにテレビ放送とインターネットの融合そのものといった放送だった。
ライブドアの堀江社長がゲスト出演していたのも、話題性という意味で面白いと思いながら最後まで見て、IQ 129、視聴者内の比率で言えば上位2%に入る好成績で、悦に入っていたのだが、後日、視聴率の結果を見て驚いた。
番組中では、ネット経由の参加が100万人を突破したと、司会の古館一郎が叫んでいたので、これは相当な視聴率になっているのでは、と期待していたのだが、たったの11.8%である。ちなみに同じ日、僕もよく観ている日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』は、深夜の時間帯にもかかわらず 11.7%と、ほぼ同じ数字だ。裏番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』は18.5%、『発掘!あるある大事典II』は17.5%で、『テスト・ザ・ネイション』は完敗である。
この数字を見れば、テレビの視聴者の大多数が、『テスト・ザ・ネイション』のような小難しいクイズ番組など、まったく望んでいないことがよくわかる。インターネットとの融合などという掛け声も、いってみれば知的水準が高めの一部の視聴者層にしか訴求しないということもわかる。
やはりテレビは、完全に受身型の「一般大衆」のための娯楽装置であり、「放送とネットの融合」みたいな、あまり「高級」なことを狙っては数字がとれないのだ。昨日の『ガキの使い』のように、FRISKやジェリービーンズを天ぷらにしたらどうなるかとか、そのレベルで喜ぶ大衆こそが視聴者の大部分を占めるのである。