SNSが「安全」?

今朝の日経社会面に奇妙な記事があった。「ソーシャルネットワーキングを悪用して、女性から現金詐取」という見出しで、「被害女性は『SNSサイトだから安全』と思い込み、男からの借金の申し出に応じたという」とある。もちろん現金を詐取した男のほうが悪いわけだが、被害者の女性の認識も明らかにおかしい。
SNSはたしかに「インターネット上での匿名のコミュニケーション」よりは安全だが、「対面型の実名のコミュニケーション」よりはリスクが高い。一般的な詐欺は、まさに「対面型の実名のコミュニケーション」において起こるわけで、一般的な詐欺事件が起こる環境に比べると、SNSは安全なのではなく、さらに危険なのだ。
そういう社会の各領域におけるリスクの階層構造を、暗黙の前提や「常識」として念頭においた上でインターネットを使うことができないというのは、社会というしくみ全体に対する認知がかなり未熟だと言わざるをえない。