「ストック型」英語学習へ

■NOVAの「話す・聞く」中心の英会話という考え方には、僕はまったく反対だ。NOVAの電車の中吊り広告でも、文法中心の学習ではダメで、体力トレーニングのようにたくさん外国人と話さなければ英語は身につかないと繰り返されている。
なぜこれほどまでにNOVAが「話す・聞く」中心の英会話こそ正しいと主張しつづけるのか。理由は単純で、そうしなければ彼らのビジネスが成り立たないからだ。NOVAが主張しているのは、いわば「フロー型」の英語学習である。つねにネイティブの外国人と会話していないと、英語など身につかない、だからNOVAにまめに通いましょう、ということだ。
僕が主張しているのは反対に「ストック型」の英語学習だ。中学生レベルの英文法と、英検2級レベルの英単語さえしっかり暗記しておけば、長い間英会話から離れていても、いざとなればちゃんと意思疎通できる英語を自分の頭の中から繰り出すことができる。
「ストック型」の英語学習は、NOVAの主張する「フロー型」の英語学習のように足しげく英会話教室に通う必要はない。英語圏に留学もせず、日本に居ながらにして「フロー型」の英語学習をするというのは、そもそも費用対効果がきわめて低い。皆が皆、英語学習に多くの時間と費用をかけられるわけではない。だからこそ「ストック型」英語学習に存在理由がある。とくに会社員のように時間的余裕のない人たちが効果的に英語を学習したいと思えば、「フロー型」と「ストック型」のどちらを選択すべきかは、少し考えれば明らかである。