今年もやはり南越谷阿波踊り

■例年のように南越谷の阿波踊りを見に行ったが、今年は本場徳島の天水連、阿波踊りグループ「虹」と、舞踊集団・菊の会の組踊りを初めて劇場の中で観た。いずれも個性的な味付けのある阿波踊りになっていた。
天水連はリズムのアレンジが完全に予想を裏切る斬新さ。男踊り、女踊りのアンサンブルのリズムが、途中からいきなり8分の6拍子になるのだ。バーンスタイン作曲『ウェストサイド物語』の「アメリカ」という曲の、まさにあのリズム。「タツツ・タツツ・タツ・タツ・タツ」あのリズムにのせて阿波踊りが踊られるのである。阿波踊りはご存知のようにリズムが「チャンカチャンカ」とバウンスしているので、それを三連符と解釈すれば確かに8分の6拍子の2小節分になる。でも踊りはそういう解釈になっていなかった気がする。また、男踊りでコサックダンスのように腰を低く、ひざを曲げたまま踊る場面もあった。天水連のライブ映像をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。2005/08/28現在ではまだ2005年の模様は観られないが、2004年の映像で天水連の09分13秒くらいのところから、くだんの8分の6拍子の阿波踊りを観ることができる。
舞踊集団・菊の会は黒澤明監督の『夢』に出演しているそうだ。阿波踊りだけをやっているグループではないので、女踊りの振りのそろい方や、なめらかに変化していくフォーメーションの美しさは本場の連もかなわない。天水連と同じく奴凧をあやつるマイムの踊りが挿入されていたが、やはり菊の会の凧役の男性の動きのなめらかさは本場以上だ。グループ「虹」は4人による女踊りだけと、構成からして個性的。笛の吹き手が舞台中央にバックライトで浮かび上がるなど、幻想的な演出が出色だった。
毎年見てもそれほど飽きるということがないのは、もともと僕が阿波踊りの伴奏のようなミニマルな音楽を好むせいかもしれない。阿波踊りの「ぞめき囃し」はこちらから聴くことができる