『岡村孝子 STYLE GARDEN』

日曜日の朝は昔を懐かしむ時間帯と決まっているのだろうか。
たまたま朝早く目覚めてNACK5という埼玉ローカルのFMラジオ局を聴いていると、43歳になった岡村孝子が相変わらずスローペースなしゃべりで、リスナーからのリクエストにこたえて80年代全盛期の自分の曲をかけている。新しいリズムに挑戦してみました、という最新曲『フックエンド・マナーの丘』も、確かにリズムは若干バウンスしているけれど、判で押したような岡村作品と何も変わっておらず、音程の不安定さにだけ年齢が感じられる。これが7:30~8:00『岡村孝子 STYLE GARDEN』。変わっていないけれども確実に歳月は過ぎている。
そして彼女と同じ年代のリスナーが、コンサートで『アイ・アム・ザ・エディター』を聴いて、両親とテーブルを囲んで楽しく夕食をとっていた16歳の自分を思い出しました、というハガキを送るのは9:00~9:30『財津和夫の人生ゲーム21』。あの頃は友達と出かけたチューリップのコンサートも、今は結婚19年目の主人と。16歳の自分には二度と戻れないと思うと悲しいですが、チューリップの曲にひととき、あの頃の想い出が鮮明によみがえってきました、という内容。
16歳のころの僕自身は、実存主義哲学にふれる一方で、『夕やけニャンニャン』を見ながら東京での生活にあこがれていた単なるミーハーな男子。物心ついて初めて上京したとき、まだ河田町にあったフジテレビで夕ニャンの収録スタジオを見学し、渋谷の「SAILORS」でお土産を買い、華やかさの一方で「コンビーフ」の錆びついた看板も見える山手線からの風景に、ああこれも東京だと無意味に納得して、必ず東京で生活するぞと心に決めて大阪に帰ったあの日。
リクエスト曲は、ユーミンで『あの日に帰りたい』。
(何じゃそりゃ)