永遠の「バッハ少年」

■歌:奥田美和子、作詞:柳美里『雨と夢のあとに』の楽譜を探しにいつもの楽器屋に出かけると、またしてもあの「バッハ少年」を見かけた。今日も携帯型キーボードの音色をパイプオルガンにしてバッハのフーガの同じフレーズを飽くことなく弾き続けていた。子供が余りに悪戯するためか、最近この楽器屋は展示してある電子ピアノをすべて、店員が設定変更しなければ音が出ないようにした。そのためバッハ少年は音色の良い電子ピアノで演奏することができなくなり、携帯型キーボードの安っぽい音色に甘んじている。おそらく僕がこの楽器屋を訪れなかったこの三週間も、週末ごとに少年は楽器屋を訪れては何時間もバッハを弾くということを繰り返していたに違いないし、来週も、再来週もそうなのだろう。