冗談キツすぎます、エバ・チェンさん

■トレンドマイクロ社製のウィルス対策ソフトウェア「ウィルスバスター」が未検査のパターンファイルを配信して、多数の日本企業で被害が出たようだ。来日した社長が不具合を起こしたパターンファイルの番号にちなんで当面自分の報酬を594円にするとは、こんなときに下らない冗談を言っている場合かと非難したくなり、同社のITベンチャー風超楽観主義の企業文化と日本企業社会の文化の落差を感じさせる。
僕が過去に勤めた企業をサンプルにとると、ウィルスバスターを使っていたのは1社だけで、ほとんどがシマンテック社製のノートンアンチウィルス、マカフィー社製品も少数派だ。ただ、ウィルス対策ソフトなしでは安心してインターネットを利用できないこのような状態になったのは、そもそも基本ソフトであるWindows側のセキュリティ対策が後手に回っていたからで、Windowsのパッチを当てたおかげでパッケージソフトが動かなくなったという、今でもなお繰り返されている被害に比べれば、パターンファイル1つの不具合くらい大した問題ではないと言える。その意味でトレンドマイクロ社が今回の不具合による賠償を否定したのもやむを得ない。
同社が今回の件で損害賠償する必要があるくらいなら、マイクロソフト社はなおさらそうだということになるからだ。そういえばWindowsにこっそりhostsファイルを仕込んで、パターンファイルの配信元サーバを別IPアドレスのサーバに密かに切りかえるようなウィルスってまだ発生していないのだろうか。そんなのが出てくるとかなりたちが悪そうだが。