インターネットを少しPUSH型へ

■ひまつぶしにインターネットでもと思って、まずYahoo!JAPANを開くのだが、そこからクリックする先はいつも同じ。そもそも自分でクリックしなきゃ次へ進まないPULL型メディアだから、当然といえば当然なのだが、例えばこんなポータルサイトが出てこないものだろうか。
いろんなジャンルの優れたサイトを、利用者の嗜好などお構いなしに、まったくランダムに表示する。気に入らなければ「次へ」ボタンをクリックすると、つぎつぎ無節操にいろんなサイトをザッピングできる。そんなポータルサイトがあれば、インターネットをテレビと同じPUSH型メディアに仮想的に変換できると思うのだが。どうだろう。
なぜこんなことを考えたのかと言えば、インターネット広告のことを考えていたからだ。利用者の入力した検索キーワードによって、表示される広告が変わるなど、利用者の嗜好にぴったり合った広告が、インターネットの特性を活かした新しい広告のように言われている。しかし、そもそも広告とは、すでに消費者の中にある欲望にこたえるというより、消費者の中に存在しない欲望をつくりだすものじゃなかっただろうか。
漫然とテレビをザッピングしていて出くわしたCMで、今までまったく興味のなかったものでも、「へぇ~そんなものが出来たんだ」と思えば、一度買ってみようか、行ってみようかと思う。そういう風に、消費者の中に新しい欲望を作り出すのが広告のもっとも先端的でクリエイティブな部分であって、利用者の嗜好に合わせたインターネット広告なんて、単なる企業のセールス支援ツールに堕してしまっている。
堀江社長はテレビやラジオに対して、PULL型だからこそのインターネットの独自性を訴えていたけれど、むしろインターネットはPUSH型に傾いていかないと、広告やエンターテインメントの媒体としては限界がある。広告もエンターテインメントも本質的には「受身」のものだからだ。

インターネットを少しPUSH型へ」への0件のフィードバック

  1. hironaoh の日記

    [Web]ネット広告はPUSH型PULL型どちらがいいのか?

    って、二者択一に落とせるほど、単純化はできないのだろう。 広告の本質はPUSH型というのは、納得。しかし、PULL型ゆえに、能動的なユーザを選別できるメリットも捨てがたい。ということで、「少し」というところを強調して、大いに同意。 http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3681521