美しいファサード

■近くに用事があったので、昔勤めていた会社の店舗を遠まきにのぞいてみた。この店舗はファサードがガラス張りで、表から店舗内の物販スペースが丸見えで体裁が悪いという問題があり、街の雰囲気にあった外装にする計画があった。今日見てみるとファサードはほぼ全面すりガラスに張りかえられ、そのすりガラスには、表現するのが難しいのだが、余白をぜいたくにとった大きなモノトーンの模様があしらわれていた。
細長い葉が優雅に渦を巻いているような姿の模様が、三つほど点々と、水墨画のようでもあり、現代美術のようでもある。確かに大人の街の雰囲気に溶け込んでいて美しい。しかし他方でこの街はパチンコ屋やスナックのネオンがけばけばしい街でもある。大人しい意匠がこの街を少し入った路地にすっかり溶け込んでいるのはよいのだが、少し大人しすぎるようにも感じた。
ここまでフェミニンな雰囲気を狙うのであれば、いっそのことコーポレートカラーの水色も捨てて、この店舗だけグレーか暖色系のパステルカラーにしてしまい、女性客に思い切ってフォーカスすべきではないかとも考えた。この改装で果たして会員数が増えたのかどうか。