井筒和幸『パッチギ』

■出版社の人と企画の打ち合わせの後、時間が空いたので、有楽町で井筒和幸監督『パッチギ』を観てきた。井筒監督作品を観るのは初めてだが、僕のような観客にも考えるスキを与えないやや乱暴とさえ言える短いカットのスピード感ある積み重ねで一気にクライマックスに持ち込む。そのクライマックスも複数の物語の流れが一度に登り詰める否応なしの力強いカタルシス。
ぽってりした体形でおさげ髪の沢尻エリカは最近のスマートな韓国女優ではなく崔銀姫(チェウニ)のような往年の韓国映画女優を思わせて1968年という時代設定にぴったりの配役。娯楽性を犠牲にせずに在日の虐げられた歴史をしっかり語らせる点もうまい。ベテラン監督にもかかわらず、ヘンにそつないところがなく荒削りなようでいて、しかしながら細かい言い捨てたような台詞にも捨てるところがない演出は素晴らしい。

井筒和幸『パッチギ』」への0件のフィードバック

  1. 京の昼寝〜♪

    『パッチギ!』

    ■監督 井筒和幸
    ■キャスト 塩屋瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子、オダギリジョー、光石研、笹野高史、余貴美子、前田吟
     
     殴り合ったら、同じ色の血が流れた…

  2. つられてつらつら

    パッチギ!

    時代は60年代後期の1968年。
    舞台は京都。
    対峙するのは日本とコリア。
    ボーダラインは国籍。
    井筒流日本版ロミオとジュリエットと、片づけてしまえ…

  3. 猫姫じゃ

    パッチギ! 今年の166本目 その2

    パッチギ!
     
    年代としては、1968年。
    ま、うちとは、ちょっと年代は違うケド、時代考証、完璧ちゃうん??
    最初、「音楽 加藤和彦」て出てきて、???やったんやケド、
    すぐにわかったわ。これなんやね。
    うち、カラオケで、たまに歌います、フォークル。…

  4. ひらりん的映画ブログ

    「パッチギ」

    映画館で観ようと思ってて、見逃した作品をDVDで。
    井筒監督が自ら、テレビで宣伝してたよね。
    2004年製作の青春ドラマ、119分もの。
    あらすじ以下ネタバレ注意↓(反転モード)
    60年代の京都。
    高校二年の康介はグループサウンズに影響を受けたりしてる普通の高校生。
    ある日、担任から日頃から仲の悪い朝鮮高校にサッカーの親善試合の申込みをしに行かされる。
    そこで見かけたフルートを吹く女学生・キョンジャ(…

  5. デコ親父は減量中

    映画を見たで(今年102本目)−パッチギ−

    監督:井筒和幸
    出演:塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子、尾上寛之、真木よう子、小出恵介、波岡一喜、オダギリジョー、加瀬亮、キムラ緑子、余貴美子、大友康平、前田吟、光石研
    評価:98点(100点満点)
    1968年の京都が舞台。
    在日朝鮮人部……

  6. 万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記

    パッチギ! オペラ座の怪人 レイ  きみ読む

    (これまでの方針を変更、映画の感想を中心に記します)
     
     先週は「パッチギ!」。これは今年のマイベストです。僕ら50代にとっては、ノスタルジックで2倍楽しめますが、若い人にも観てもらいたいと思いました。これは「朝鮮、北朝鮮の考え方に共感する人しか楽しめ…….

  7. 万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記

    今年の(マイ)ベスト映画は

    年末になると、どうしても1年を回顧する気分になる。というか、させられる。どこでも、「ベストテン」ものが大はやりだから。僕のブログは今年2月に、映画の感想を中心にしたブログにリニューアルした。とはいえ、そんなにたくさんの映画を観ていない。観る時間も限られて……

  8. 雑板屋

    「パッチギ!」

    井筒監督作は個人的にも当たり外れがあるけれど、この青春ケンカ映画はそこそこ楽しめた。
    勉強よりも何よりもけんかに明け暮れてるような熱い青春の時代なんて、あっという間に過ぎるわけだし、多少の無茶や無理も許してもらえるこの時期は成長の過程でとても大切だと思…….